イエヴァン・ポルッカ Ievan Polkka
ロイツマ (Loituma)

ネットで世界的に有名になったフィンランドのポピュラーソング

夢見るドリー

『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルカ)』は、フィンランドのポピュラーソング。「Ieva's Polka(イーヴァのポルカ/イエヴァのポルカ)」との表記も見られる。

フィンランドの伝統的なポルカのメロディーに、 Eino Kettunen(エイノ・ケットゥネン)が1930年代に作詞したもの。

タイトルの「Ievan」は、「Levan」とミススペルされることがあるようだが、先頭の文字は「L」ではなく「I」である。

様々なアーティストがカバーしているが、最も有名なのはフィンランド出身のカルテット「ロイツマ (ロイトゥマ/Loituma)」によるもの。

1995年のデビューアルバムに収録され、アメリカでも「Things of Beauty」のタイトルで同内容のCDが発売されている。

歌詞の内容は?燃え上がる二人の愛のポルカ

歌詞の内容はこうだ。イェヴァ(エヴァ)という女の子をダンスに誘おうと、ある若い男が彼女の家を訪ねた。しかし彼女の母親の猛反対にあってしまい、二人は母親の目を盗んでこっそり抜け出すことに。ある賑やかな家の前を通りかかると、たくさんの人が楽しそうにポルカを踊っている。二人はそこへもぐり込んで朝まで踊り明かし、お互いの愛を確かめ合った。

明け方、二人は彼女の家に戻ってみると、怒りの収まらない母親が待ち構えていた。若い男の思いは本気だった。彼は母親の前に歩み出てこう言った。「どんなことがあっても、僕は彼女と一緒になります!」

【試聴】フィンランド出身のカルテット「ロイツマ (Loituma)」ライブ映像

【試聴】CGキャラ「ホーリー・ドリー(夢見るドリー)」によるアレンジ・ヴァージョン

夢見るドリー(Holly Dolly)』は、ドイツの着メロ会社「Jamba!」が提供するロバの少女のCGキャラクター。『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルカ)』以外の曲もカバーしている。詳しくはこちらのページで。

フラッシュで世界的人気に ~長ネギを振り回す日本のアニメキャラが登場?~

『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)』は、当初はフィンランド国内のみの知名度だったが、この曲を使ったフラッシュ・アニメーションがYouTube等の動画投稿サイトで話題となり、世界的に有名な曲となった。

このフラッシュ・アニメーションには、なんと日本のアニメ『BLEACH(ブリーチ)』のキャラクターである井上織姫(いのうえ おりひめ)が用いられている。「ロイツマ (Loituma)」が歌う『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)』に合わせ、井上織姫が屈託のない笑顔でブンブン長ネギを振り回すシーンが無限ループで繰り返される。

アニメ『BLEACH(ブリーチ)』って何?

『BLEACH(ブリーチ)』は、2001年から週刊少年ジャンプで連載中の久保帯人作の少年漫画。およびそれを原作としたテレビアニメ作品、ゲーム作品。第50回(平成16年度)小学館漫画賞少年向け部門を受賞。

ストーリーは、ひょんな出来事から悪霊・虚(ホロウ)の退治者(死神)になってしまった高校生「黒崎一護(くろさき いちご)」とその仲間達の活躍を描いている。

アニメでの長ネギシーンの前後はこうだ。夕食の食材を買出しに街へ出かけた井上織姫が車に轢かれそうになり、他の主人公たちに助けられる。我に返って食材の入ったビニール袋を取り上げ、「ネギとバターとバナナとようかん、無事でした~♪」と長ネギを振り回しながらボケる井上織姫に、黒崎一護が「一体何を作る気なんだよ」とツッコミ。

フラッシュの愛称は「ネギ回し」に「ロイツマ・ガール」?

リーキ(リーク) 長ネギを回す井上織姫が登場するこのフラッシュ・アニメは、海外では「LeekSpin(ネギ回し)」と呼ばれている。「leek(リーク/リーキ)」は西洋ネギ、「spin(スピン)」は回すの意味で、「ネギ回し」というわけだ。

また、フィンランド出身のカルテット「ロイツマ (ロイトゥマ/Loituma)」の曲が使われていることから、「Loituma Girl(ロイツマ・ガール)」または「Loituma's Polka/Loituma's Polkka"(ロイツマ・ポルカ/ロイツマのポルカ)」とも呼ばれているようだ。

何故「ネギ回し」と『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)』がくっついたのか?

それにしても、何故長ネギ回しのアニメと『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)』が組み合わさったのだろうか?最終的にはフラッシュの作者に聞いてみないことには決着がつきそうもないが、想像するに、「フィンランド語の方言で書かれた歌詞のユニークさ」と「長ネギ回しシーンのとぼけた感じ」がフラッシュ作者の中で合致したからではないだろうか?

つまりこうだ。『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)』の歌詞は、フィンランド語の方言「Savo (サヴォ)」で書かれている。他の国の人間からすれば、それはまるで意味をなさない不思議な呪文や音声のように聴こえてもおかしくはない。

そしてアニメの井上織姫が買った食材(ネギとバターとバナナとようかん)は、とても夕飯のレシピにはなりそうもない不思議な組み合わせだ。

長ネギを振り回し、天然ボケ全開で屈託のない笑顔を振りまく井上織姫のいわゆる「不思議キャラ」が、フィンランド語の方言の不思議でユニークな聴こえと相俟って、『Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)』のフラッシュ・アニメとして成り立ったのではないだろうか?

【試聴】世界的に人気を集めたフラッシュ・アニメ「ネギ回し」