野菊 のぎく 歌詞と花の解説

しずかに咲いた 野辺の花 やさしい野菊 うすむらさきよ

『野菊(のぎく)』は、1942年(昭和17年)に発表された文部省唱歌。作詞:石森延男、作曲:下総皖一(しもふさ かんいち)

野菊と言っても具体的にどの品種の菊を指しているのかは不明だが、歌詞で「うすむらさき(薄紫)」と色が限定されているので、おそらくはノコンギクやヨメナが近いのではないかと推測される。

ノコンギクとヨメナについての詳細は後述する。

写真:ノコンギク(出典:Wikipedia)

【試聴】 文部省唱歌 野菊

歌詞(作詞:石森延男)

遠い山から 吹いて来る
小寒い風に ゆれながら
けだかくきよく 匂う花
きれいな野菊 うすむらさきよ

秋の日ざしを あびてとぶ
とんぼをかろく 休ませて
しずかに咲いた 野辺の花
やさしい野菊 うすむらさきよ

霜が降りても まけないで
野原や山に むれて咲き
秋のなごりを おしむ花
あかるい野菊 うすむらさきよ

ノコンギク(野紺菊)

ノコンギク(野紺菊)は、キク科シオン属の野菊で、山道や渓流から人里まで広く分布する。花は薄紫でヨメナに似ている。色が濃い「コンギク(紺菊)」として栽培もされる。

『野菊』の歌詞「むれて咲き」にあるように、ノコンギクは地下茎が横に伸びて群生しやすい。花は8月から11月頃まで咲く。

ヨメナ

ヨメナはキク科の多年草で、秋に薄紫か白い花をつける。野菊の代表格。ノコンギクと同じく地下茎があり群生する。

ノコンギクと見た目がよく似ているが、ヨメナの種(果実)には冠毛がなく、葉の両面もほぼ無毛。ノコンギクの葉には細かい毛がある。

写真:ヨメナ(出典:Wikipedia)

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