一寸法師 いっすんぼうし

日本の童謡・唱歌/お椀の舟に箸のかい 京へはるばるのぼりゆく

一寸法師
新版 日本のむかし話〈1〉一寸法師ほか全19編

『一寸法師(いっすんぼうし)』は、作詞:巌谷小波、作曲:田村虎蔵による日本の童謡・唱歌

歌詞では、室町時代から江戸時代にかけて成立した「御伽草子(おとぎぞうし)」に収められた「一寸法師」のストーリーを簡潔に踏襲している。

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一寸法師のあらすじ・ストーリー

むかしむかし、あるところに子供のない夫婦が住んでいた。日頃から子供を恵んでくださるよう住吉の神に祈っていたが、念願かなって夫婦は子供を授かった。

しかし、産まれた子供は身長が一寸(3cm)しかなく、何年たっても大きくなることはなかった。子供は一寸法師と名づけられた。

ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、刀の代わりに針を持ち、お椀の船で旅に出た。箸のオールでこぎ進み、なんとか京にたどり着いた。

京で大きな立派な家を見つけると、一寸法師は家の主に気に入られ、そこで働かせてもらうことになった。ある日、その家の娘と宮参りの旅をしていると、なんと大きな鬼が娘をさらいに襲いかかってきた。

鬼に飲み込まれた一寸法師は・・・

娘を守ろうとした一寸法師だったが、指先ほどの小さな体では相手にならず、あっけなく捕まって鬼に一飲みにされてしまう。

ところが一寸法師はひるまなかった。鬼の腹の中で、針の刀で大暴れ。鬼はたまらず降参し、一寸法師を吐き出すと、一目散に山へ逃げてしまった。あわてて逃げた鬼は、小槌を落としていった。

その小槌は、何でも願いが叶う打出の小槌だった。一寸法師はすぐに打出の小槌を振って自分の体を大きくすると、なんとも立派な青年に早変わりした。一寸法師は娘と結婚し、打出の小槌で金銀財宝も打ち出して、末代まで栄えたという。

試聴・歌詞『一寸法師』

指にたりない一寸法師
小さいからだに大きな望み
お椀の舟に箸のかい
京へはるばるのぼりゆく

打出の小槌京は三条の大臣どのに
抱えられたる一寸法師
法師法師とお気に入り
姫のお伴で清水へ

さても帰りの清水寺に
鬼が一匹現れ出でて
食ってかかればその口へ
法師たちまち踊りこむ

針の刀を逆手にもって
チクリチクリと腹つけば
鬼は法師を吐きだして
一生けんめい逃げていく

鬼が忘れた打ち出の小槌
打てばふしぎや一寸法師
ひと打ちごとに背がのびて
今は立派な大男

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