春の海
宮城道雄(みやぎみちお/1894-1956)

初春を祝う琴と尺八の音色 ~盲目の天才音楽家が生んだ世界的名曲

宮城道雄像(広島県福山市鞆の浦の鞆城跡)(出典:Wikipedia)

 新年を祝うテレビ番組等で定番の『春の海』は、兵庫県神戸市生まれの作曲家・箏曲家であった宮城道雄(みやぎみちお/1894-1956)の昭和4年(1929年)の作品。

 宮城道雄は、8歳で失明し、生田流筝曲の二代菊仲検校に師事。兄弟子菊西繁樹の紹介で、次に二代中島検校に師事して11歳で免許皆伝となる。

 14歳で処女作の筝曲「水の変態」を書き上げ、伊藤博文に激賞される。その後、京城(今のソウル)へ渡って頭角を現し、結婚して宮城姓を名乗り始めた。

 大正8年(1919年)、本郷春木町の中央会堂で念願の第1回作品発表会を開催して作曲家としてデビュー。自作や古典曲の演奏を行う一方、古典楽器の改良や新楽器の開発を行い、十七絃、八十絃筝、短琴(たんごと・・・家庭用の琴)、大胡弓(だいこきゅう・・・大型の胡弓)などを発明。

 昭和4年(1929年)に発表した名曲『春の海』は、フランス人女流ヴァイオリニスト、ルネ・シュメーと競演され、世界的な評価を得ることになった。昭和7年(1932年)に日、米、仏でレコードが発売されている。

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