リリー・マルレーン Lili Marleen

ドイツ歌謡曲・流行歌

『リリー・マルレーン Lili Marleen』は、1938年に作曲されたドイツの歌謡曲。

歌詞では、恋人リリー・マルレーンを思う兵士のやるせない心情が歌われ、第二次世界大戦中にドイツ軍を中心としたヨーロッパ各国の兵士らの間で流行歌となった。

『リリー・マルレーン Lili Marleen』の歌手としては、1939年のリリース時にレコーディングしたドイツの女優・歌手ララ・アンデルセン(Lale Andersen/1905-1972)(上写真)や、アメリカへ移住したベルリン出身の女優マレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich/1901-1992)が有名。

東部戦線へ出征した作詞者

『リリー・マルレーン』の歌詞は、作詞者であるドイツの詩人ハンス・ライプ(Hans Leip/1893–1983)の実体験が元になっているという。

第一次世界大戦の最中であった1915年、ハンブルクで教師をしていたハンス・ライプはドイツ軍に召集され、ロシアと対峙する東部戦線へ出征した。

歌のモデルは作詞者の彼女?

当時彼には食料品店の娘でリリーという彼女がおり、戦場へ出兵する前に、彼は「Das Mädchen unter der Laterne(街灯の下の彼女)」という彼女への思いに基づく詩をしたためていたという。

この詩では、彼女の名前リリーに加えて、マルレーンという若い看護婦の名前をつなげた「リリー・マルレーン」という架空の名前が用いられた。この「マルレーン」についてはハンス・ライプの友人の彼女の名前であるとする説もあるようだ。

20年以上後に出版

ハンス・ライプによる「リリー・マルレーン」の詩は、20年以上後の1937年、「Das Lied eines jungen Soldaten auf der Wacht(歩哨にたつ若き兵士の歌)」のタイトルで出版された。

その翌年の1938年、ドイツの作曲家ノルベルト・シュルツェ(Norbert Schultze/1911–2002)が曲をつけ、ララ・アンデルセンの歌によるレコードが発売され、後の世界的大ヒットにつながっていった。

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歌詞(ドイツ語)・日本語訳(意訳)

Vor der Kaserne
Vor dem großen Tor
Stand eine Laterne
Und steht sie noch davor
So woll'n wir uns da wieder seh'n
Bei der Laterne wollen wir steh'n
|: Wie einst Lili Marleen. :|

兵舎の大きな門の前に
街灯が立っていたね
今もあるのなら
そこでまた会おう
街灯のそば 僕らは一つ
リリー・マルレーン

Unsere beide Schatten
Sah'n wie einer aus
Daß wir so lieb uns hatten
Das sah man gleich daraus
Und alle Leute soll'n es seh'n
Wenn wir bei der Laterne steh'n
|: Wie einst Lili Marleen. :|

二人の影が重なり
一つに溶けていく
愛しあっていた僕ら
ひと目で分かるほどに
街灯のそば 僕らは一つ
リリー・マルレーン

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