ひげのお医者さん

ドイツ民謡『Ich bin der Doktor Eisenbart

『ひげのお医者さん』は、NHK「みんなのうた」で1963年12月に初回放送された子供向けの歌。歌い出しの歌詞は「私はお医者さん ビリビリ ビンケンブン」。

ひげを生やしたお医者さんが、虫歯を治すのにクレーンを使ったり、熱を下げるのに消防車を出動させたりと、次々と奇想天外な医療行為を披露していくユニークな歌。

原曲はドイツ民謡Ich bin der Doktor Eisenbart』(私はアイゼンバルト博士/医師)。単に『Doktor Eisenbart』のタイトルでも知られる。

原曲の歌詞も、『ひげのお医者さん』の歌詞のように、とんでもなくズレた医療行為(?)を行うユーモラスな内容となっている。ただ、ひげ(髭)に関する歌詞は見られない。

例として1番の歌詞と日本語訳をご紹介するが、1番でもすでに「目がみえない人を 歩けるように」などとズレた内容となっている。

実在したアイゼンバルト博士

アイゼンバルト博士のモデルは、実在するドイツの医師ヨハン・アイゼンバルト(Johann Andreas Eisenbarth/1663-1727)。歌の内容とは関係なく、正しい医療を行う立派なお医者さんだったようだ。ひげを生やしていたかどうかは不明。

出身地のバイエルン州オーベルフィーヒタッハ(Oberviechtach)では、誕生日の3月27日にアイゼンバルト博士にちなんだ祭りが開催されている。

【試聴】ドイツ民謡『Ich bin der Doktor Eisenbart

歌詞の一例(ドイツ語)・日本語訳(意訳)

Ich bin der Doktor Eisenbart,
Zwilliwilliwick, bumbum!
Kurier' die Leut' nach meiner Art,
Zwilliwilliwick, bumbum!

私はアイゼンバルト博士
ツヴィリヴィリヴィク ブンブン
私のやり方で治してみせよう
ツヴィリヴィリヴィク ブンブン

Kann machen daß die Blinden geh'n,
Zwilliwilliwick, jucheirassa!
Und daß die Lahmen wieder seh'n,
Zwilliwilliwick, bumbum!

目がみえない人を 歩けるようにして
ツヴィリヴィリヴィク ユハィラッサ
歩けない人を 目が見えるようにする
ツヴィリヴィリヴィク ブンブン

Lautonia, lautonia, zwilliwilliwick, jucheirassa, 
Lautonia, lautonia, zwilliwilliwick, bumbum!

ラォトニア ラォトニア ツヴィリヴィリヴィク ユハィラッサ
ラォトニア ラォトニア ツヴィリヴィリヴィク ブンブン

2番以降の歌詞について

この後、アイゼンバルト博士によるとんでもない奇術的な医療行為が続く。例えば、不眠で悩む患者を永遠の眠りにつかせたり、痛風で足の痛む患者を治療するのに両足を切断したりと、若干ブラックユーモア的な内容の歌詞となっている。

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