あの雲のように(人生を楽しみたまえ)

ドイツ歌曲『Freut euch des Lebens

『あの雲のように』は、ドイツ歌曲Freut euch des Lebens』を原曲とする日本のリコーダー曲。小学校の音楽の授業などで演奏される。

リコーダーの授業で「シーシドシドレーレレー♪」と音階で覚えながら演奏した記憶がある方も少なくないだろう。

日本で初めて広まったのは明治16年(1882年)。音楽教科書「小学唱歌集 第二編」の中で、『年たつけさ』の曲名で初めて掲載された。

このほか、『白バラの匂う夕べは』として日本語の歌詞もつけられているようだ。小学校などの教育現場では、フォークダンス『みんな楽しく』のメロディとしても活用されているという。

【YouTube】ドイツ歌曲『Freut euch des Lebens

歌詞の意味・日本語訳(意訳)

Freut euch des Lebens,
weil noch das Lämpchen glüht,
pflücket die Rose,
eh’ sie verblüht!

人生を楽しみたまえ
ランプがまだ燃えているうちに
バラをつみたまえ
しぼまないうちに

Man schafft so gern sich Sorg’ und Müh’,
sucht Dornen auf und findet sie,
und lässt das Veilchen unbemerkt,
das uns am Wege blüht.

花のトゲを見つけては
人は悩み苦しむ
咲きかけのスミレに気付かぬままに

Freut euch des Lebens,
weil noch das Lämpchen glüht,
pflücket die Rose,
eh’ sie verblüht!

人生を楽しみたまえ
ランプがまだ燃えているうちに
バラをつみたまえ
しぼまないうちに

原曲のドイツ歌曲について

原曲の『Freut euch des Lebens』(フロイト・オイヒ・デス・レーベンズ)は、18世紀後半に作曲されたドイツ歌曲。意味は「人生を楽しみたまえ」。

歌詞は、スイスの詩人マルティン・ウステリ(Martin Usteri/1763-1815)の有名な詩から採られている。

メロディ自体は、当時既に存在していた別の2曲を組み合わせたとの解説もあるようだが詳細は不明。

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