![]() |
| フォーレ:レクイエム(再プレス) |
『レクイエム ニ短調 作品48』は、フランスの作曲家フォーレによる1888年初演の宗教曲。
レクイエムの傑作として知られ、フォーレの全作品中で最も演奏機会が多い。しばしば、モーツァルト、ヴェルディの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる。
マドレーヌ寺院での初演の際、「斬新過ぎる」と寺院の司祭から叱責されたほか、「死の恐ろしさが表現されていない」、「異教徒的」などとの批判が当時から出ていたようだ。
実際、フォーレのレクイエムの構成は、当時のカトリックの死者ミサの形式では必須であった「怒りの日」などを欠くなど、そのままではミサに用いることの出来ない形式をとっている。
これらの批判に対して、フォーレは1902年にこんな手紙を書いている。
「私のレクイエム……は、死に対する恐怖感を表現していないと言われており、なかにはこの曲を死の子守歌と呼んだ人もいます。しかし、私には、死はそのように感じられるのであり、それは苦しみというより、むしろ永遠の至福の喜びに満ちた開放感に他なりません。」
また、晩年の1921年には、歌劇『ペネロペ』の脚本家への手紙の中で、次のように述べている。
「私が宗教的幻想として抱いたものは、すべてレクイエムの中に込めました。それに、このレクイエムですら、徹頭徹尾、人間的な感情によって支配されているのです。つまり、それは永遠的安らぎに対する信頼感です。」
【関連ページ】 フォーレ特集トップへ
【関連ページ】 讃美歌・聖歌・天使のメロディ特集へ
![]() |
| フォーレ:レクイエム |
ニ短調。オーケストラのユニゾンによる重々しい主音で始まる。キリエではやや律動的になる。
ロ短調。オ・ドミネの部分はカノン風。中間部はバリトン独唱によるホスティアスとなる。同音反復による朗唱が特徴的。清澄なアーメンコーラスで締めくくられる。
変ホ長調。弦とハープの分散和音、ヴァイオリンのオブリガートに伴われ、ソプラノとテノールが互いに歌い交わしながら感動的なオザンナの部分に達する。
変ロ長調。ソプラノ独唱。オーケストラは独唱の余韻のように寄り添う。『ピエ・イエス』、『ピエ・イエズ』との表記も。
ヘ長調。弦による優雅な主題に乗ってテノールが歌う。
ニ短調。この曲と第7曲「イン・パラディスム」は、本来のミサに入っておらず、ミサ終了後の祈りの歌が採られている。
ニ長調。イン・パラディスムは「楽園に」の意味。本来の死者ミサの一部ではなく、棺を埋葬する時に用いられる祈祷文に作曲したもの。
【関連ページ】 フォーレ特集トップへ
【関連ページ】 讃美歌・聖歌・天使のメロディ特集へ
|
ユニバーサル |
ユニバーサル |