Hokey Pokey ホーキーポーキー

エビカニクスにも影響を与えた?!体を動かして歌う英語の遊び歌

『Hokey Pokey ホーキーポーキー』は、イギリスでは『Hokey cokey ホーキーコーキー』として知られる、主に子供向けのアメリカの楽曲。邦題は『ホーキ・ポーキ』とも表記される。

詳しい由来や曲誕生の経緯については諸説あり詳細は不明だが、英語圏では幼稚園から小学校低学年程度の子供がリズムに合わせて踊る音楽として広く定着している。

日本の幼稚園・保育園で人気の体操ソング『エビカニクス』(ケロポンズ)は、この『Hokey Pokey ホーキーポーキー』とメロディ進行・コード進行が若干似ているように感じられる。

もしかしたら、『Hokey Pokey ホーキーポーキー』が『エビカニクス』のメロディに何らかの影響を与えている可能性があるが、両曲の関係性は今のところ不明だ。

【YouTube】ホーキーポーキーの踊り方

【YouTube】ホーキーコーキー The Hokey Cokey

代表的な歌詞は?

発祥はおそらくイギリスだと思われるが、アメリカにおける『Hokey Pokey ホーキーポーキー』も、イギリスにおける『Hokey cokey ホーキーコーキー』も、今日ではその歌詞や踊り方はほとんど同じ。代表的な歌詞を見てみよう。

You put your right leg in,
You put your right leg out;
You put your right leg in,
And you shake it all about.

You do the hokey pokey,
And you turn yourself around.
That's what it's all about!

この歌詞では、右足を前に出したり後ろへひっこめたり、ブラブラと振り動かしたり、その場でくるりと回ってみたりと、とてもシンプルな子供向けのリズム遊び・リトミックが組み込まれた楽曲であることが分かる。

この後も『Hokey Pokey ホーキーポーキー』の歌詞は続き、「right leg(右足)」の部分が「left leg(左足)」や「right hand(右手)」、「left hand(左手)」などのように、手足の各部位やおしり、頭など、体全体を使ったリズム遊びが展開される。

イギリス版『Hokey cokey ホーキーコーキー』では、1番ごとに次のようなコーラス部分が入ることがあるようだ。

Whoa, the hokey cokey
Whoa, the hokey cokey
Whoa, the hokey cokey,
Knees bent arms stretch,
Rah rah rah!

アイスクリームとホーキーポーキー

ネットで単に『Hokey Pokey ホーキーポーキー』と検索してみると、リズム遊びの楽曲としてではなく、アイスクリーム関連のページや画像がずらっと表示される。

詳しく見てみると、これはニュージーランドの有名なアイスクリームのようで、キャラメルベースのバニラにキャラメルなどの粒が入っており、一風変わった食感が楽しめるアイスクリームとなっている。

画像検索で『Hokey Pokey ホーキーポーキー』を検索すると、確かにキャラメルの優しい色合いと粒々のアクセントがとても美味しそうなアイスクリームで、業務用1,000mlサイズや手軽なアイスバーなどの商品もあるようだ。

ホーカスポーカスとホーキーポーキー

「Hokey Pokey ホーキーポーキー」と似た言葉として、魔法と関連付けられることが多い「hocus pocus ホーカス・ポーカス」という有名なフレーズがある。

「hocus pocus ホーカス・ポーカス」は、研究社・新英和中辞典によれば、奇術師などの呪文・まじない、手品や奇術などを意味する言葉。

実際に海外の手品師・マジシャンが、マジックの最中に観客の注意をそらすために「hocus pocus ホーカス・ポーカス」と呪文を唱えてみせたりすることがあるようだ。

「Hokey Pokey ホーキーポーキー」と「hocus pocus ホーカス・ポーカス」の関係性については不明だが、語感や語呂がよく似ており、恐らくは何らかの関連性があると思われるが、長くなりそうなのでこの辺で。詳しく調べてみればルーツや歴史的経緯に共通点が見いだせるかもしれない。

カトリックのミサとホーキーポーキー

最後に、「Hokey Pokey ホーキーポーキー」の歴史的にまつわる興味深い説をご紹介したい。その説とは、カトリックのミサにおける典礼で用いられる文章の中に、「Hokey Pokey ホーキーポーキー」のルーツとも思われる部分が存在するというものだ。

カトリック教会のミサでは、儀式の中でワインにひたしたパンが信者に配られるが、この際ラテン語で次のような言葉が述べられる。

hoc est(enim)corpus(meum)
(意味:これは我が肉体)

この「hoc est corpus」がなまって「Hokey Pokey ホーキーポーキー」となったとする説があるようなのだ。

これについては、自然になまったのではなく、カトリック教会と対立する当時のイギリスのプロテスタントがからかう意味合いで「Hokey Pokey ホーキーポーキー」とあえてもじって発音したとの説明も見られた。

なお、「hoc est corpus」は先に述べた「hocus pocus ホーカス・ポーカス」のルーツとしても説明されることがあり、やはり「Hokey Pokey ホーキーポーキー」と「hocus pocus ホーカス・ポーカス」の根っこの部分はかなり近い場所にありそうだ。

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