Baa Baa Black Sheep
バーバーブラックシープ

ナーサリーライム・子供の英語の歌/メェメェ黒ヒツジさん

『Baa Baa Black Sheep バーバーブラックシープ』(メェメェ黒ヒツジさん)は、18世紀に出版されたイギリスの古いナーサリーライム・子供向けの歌

歌詞は様々なバリエーションがあるようだが、今日最も一般的と思われる歌詞は次のとおり。

歌詞の意味・日本語訳

Baa, baa, black sheep,
Have you any wool?
Yes, sir, yes, sir,
Three bags full;
One for the master,
And one for the dame,
And one for the little boy
Who lives down the lane.

メェメェ黒ヒツジさん
ウール(羊毛)あるかい?
はいはいあります
3つの袋に一杯のウールが
一つはご主人
一つは奥様
残りの一つは
路地の向こうの少年に

【YouTube】Classic Nursery Rhymes : Baa Baa Black Sheep

【YouTube】Baa Baa Black Sheep Animated - Mother Goose Club

曲の由来・歴史的背景は?

『Baa Baa Black Sheep』の歴史的背景や曲の由来としてよく取り上げられるのが、13世紀後半のイギリスに存在した「wool tax(羊毛税)」との関係だ。

せっかく3袋もウールを収穫しても、ご主人に一袋、奥様に一袋差し上げれば、残りはたった一袋、ここでご主人を王族、奥様を貴族と解釈すると、少年は「庶民」の立場となり、貧しい庶民の手元には3分の1しか残らないという社会風刺的な歌と捉えることができる。

古い出版物の中には、少年の取り分に関する部分の歌詞が「But none for the little boy who cried in the lane(路地で泣いてる少年には何も残らなかった)」としているものもあり、当時の重税に苦しむ庶民の状況が、この『Baa Baa Black Sheep』の歌詞の中にひそかに込められていると解釈する説も多いようだ。

歌詞の一部を修正する動きも

『Baa Baa Black Sheep』の「black」という単語が政治的に相応しくないということで、もっと別の中立的な表現の単語に差し替えようという動きが何度も検討されている。

具体的には、「Baa Baa Little Sheep」、「Baa Baa Rainbow Sheep」、「Baa Baa Happy Sheep」など、「black」が様々な無難な単語に置き換えられて歌われるケースが90年代からいくつか見られるようになっているようだ。

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