黄色いリボンの謎

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「WEAR(WORE)」から「TIE」への変化はいつ頃起こったか?

登場しません 映画「黄色いリボン」で用いられているアメリカ民謡「SHE WORE A YELLOW RIBBON(黄色いリボン)」では、黄色いリボンこそ登場しますが、今までのページで見てきたような「オーク」や「リンゴの木」などの「木」にリボンを結びつけるような描写は一切しません。

 映画「黄色いリボン」の舞台は、アメリカ南北戦争終戦後以降(1860年後半~)ぐらいであり、その頃を描写する映画としては、当然BGMもその当時に広まっていたアメリカ民謡を用いるのが自然でしょうから、まだ南北戦争終戦後から間もない頃は、アメリカ民謡「SHE WORE A YELLOW RIBBON(黄色いリボン)」は、あくまでも「WEAR」=「身に着ける」ものであって、木に「TIE」=「結びつける」ものではなかったということが推測できるかと思われます。

 前のページでご紹介した監獄関連のストーリーは1950年頃のお話でしたから、「WEAR」=「身に着ける」が「TIE」=「結びつける」に変わっていく過程は、おそらく20世紀半ば頃になって初めて起こったことであると考えられるかと思われます。もちろんそれ以前に「WEAR」=「身に着ける」から「TIE」=「結びつける」への変化を示す文書や歌などの証拠が見つかれば別ですが、今のところは、この変化を如実に示す資料を見つけることができていません。逆に、「WEAR」=「身に着ける」のスタイルが1930年後半頃まで保たれていたことを示す資料がいくつか見つかっています(次のページでご紹介します)。

年月 出来事
1979 テヘラン米大使館占拠・人質事件
1977/10 山田洋次監督「幸福の黄色いハンカチ」が劇場公開される(ピート・ハミルのコラムが原作)
1975/1 ウォーターゲート事件において選挙運動本部長であったJeb Stuart Magruder(ジェブ・スチュアート・マグルーダー)が逮捕・投獄され、彼の妻であるGail Magruderが彼女のポーチに黄色いリボンを巻きつけて監獄からの夫の帰りを待つ姿がアメリカのイブニングニュースで報道される。
1973/5 "Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree."が大ヒット。
1972/7 "Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree."が著作権登録される。
1972/6 ABCテレビでピート・ハミルのコラムがドラマ化される。
1971/10 ピート・ハミルのコラムがニューヨーク・ポスト紙に掲載される。
1960年代 宗教関連の出版物に元囚人のストーリーが取り上げられるようになる。
1959 「監獄改革」の中の記事
1949 ジョン・ウェイン主演の映画「SHE WORE A YELLOW RIBBON(黄色いリボン)」が公開される

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