黄色いリボンの謎

トップページ > ドナドナ研究室 > 黄色いリボンの謎 9-11

「黄色いリボン」の源流はCAVALRY SONG?

騎馬 「黄色いリボン」がいつごろ歌詞の中に登場し始めたかを検証しようとすると、恐らくは南北戦争からそれ以降の時代のアメリカ(1860年~1880年)頃まで遡ることができると私は考えています。

 南北戦争時代(1861~1865年)には、兵士らのユニフォームの色づけの規則として、Infantry(歩兵)は青、Cavalry(騎馬兵)はYELLOW、そして砲兵(Artillery)はREDという決まりがあったようで、 このうちの「Cavalry(騎馬兵)=YELLOW」という配色の仕方が、後の「黄色いリボン」につながったのではないかと考えられるかと思います。

 南北戦争で愛する人が遠い戦場に戦いにいってしまい、一人残された者が戦いに行った者の安否と無事の生還を祈って黄色いリボンを身につけるというストーリもよくなじみますし、民謡「AROUND HER NECK SHE WORE A YELLOW RIBBON」が第7騎兵隊(the 7th CAVALRY REGIMENT)で良く歌われていた曲と似ているとの説があることからしても、恐らくは、「黄色いリボン」というキーワードが歌詞に登場するようになったのは、1860年~1880年の頃からではないかと推測しています。(南北戦争については「ドナ研No.006 リパブリック賛歌 歴史編」で詳しい経緯を解説しています)

騎兵(CAVALRY)砲兵(ARTILLERY)歩兵(INFANTRY)

左から騎兵(黄色)、砲兵(赤)、歩兵(青)

民謡「SHE WORE A YELLOW RIBBON」に迫る

 「黄色いリボン」がいつ歌詞に登場するようになったか、という問題とは別に、民謡「SHE WORE A YELLOW RIBBON」のベースとなった曲のルーツはいつ頃まで遡れるのかという問題がありますが、それは次のページで解説したいと思います。ここで、これまでの流れを年表で確認するとこんな感じです。

年月 出来事
1979年 テヘラン米大使館占拠・人質事件
1977年10月 山田洋次監督「幸福の黄色いハンカチ」が劇場公開される(ピート・ハミルのコラムが原作)
1975年1月 ウォーターゲート事件において選挙運動本部長であったJeb Stuart Magruder(ジェブ・スチュアート・マグルーダー)が逮捕・投獄され、彼の妻であるGail Magruderが彼女のポーチに黄色いリボンを巻きつけて監獄からの夫の帰りを待つ姿がアメリカのイブニングニュースで報道される。
1973年5月 "Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree."が大ヒット。
1972年7月 "Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree."が著作権登録される。
1972年6月 ABCテレビでピート・ハミルのコラムがドラマ化される。
1971年10月 ピート・ハミルのコラムがニューヨーク・ポスト紙に掲載される。
1960年台 宗教関連の出版物に元囚人のストーリーが取り上げられるようになる。
1959年 「監獄改革」の中の記事
1949年 ジョン・ウェイン主演の映画「SHE WORE A YELLOW RIBBON(黄色いリボン)」が公開される。
1939年 アメリカ合衆国国立図書館の音声資料において、「SHE WORE A YELLOW RIBBON」が弾き語られている様子が収録された資料の日付が1939年4月とされている。
1917年 「AROUND HER NECK SHE WORE A YELLOW RIBBON」というタイトルの曲がGeorge A. Nortonによって著作権登録される。
1865年 南北戦争終結
1861年 南北戦争勃発(参照:ドナ研No.006 リパブリック讃歌歴史編
前のページに戻る
次のページに進む
トップページ > ドナドナ研究室 > 黄色いリボンの謎 9-11
前のページに戻る
次のページに進む
トップページ > ドナドナ研究室 > 黄色いリボンの謎 9-11
 
copyright (c) 1998-2008 WORLDFOLKSONG All rights reserved.