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| キング牧師―黒人差別に対してたたかった、アメリカの偉大な非暴力主義の指導者 |
『グリーングリーン』の原曲『Green Green』が最初にリリースされた1963年頃のアメリカでは、南北戦争以来の人種差別問題への関心が高まっていた。
1963年という年は、エイブラハム・リンカーン大統領が奴隷解放宣言を行った年からちょうど100周年を迎える記念の年でもあった。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師(Martin Luther King, Jr/1929-1968)がワシントン大行進を行い、歴史的な「I have a dream(私には夢がある)」の演説を行ったのは、『Green Green』リリースと同年の1963年8月28日。
1960年代は、以後15年間も続く泥沼のベトナム戦争にアメリカが足を踏み入れていく時代。
終戦の75年までに、アメリカだけで6万人近い死者を出し、参戦の理由も不明確なまま先の見えない不安な情勢が続いた。
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ベトナム戦争、そして公民権運動から火がついた学生運動は、既存の体制・文化から反発させる風潮を次々と生み出していった。
こうした社会の動きの中で、伝統・制度などの既成の価値観に縛られた社会生活を否定することを信条とし、自然への回帰を提唱する人々、いわゆる「ヒッピー」と呼ばれる人々が爆発的に世に広まっていった。
1960年代のアメリカの時代的背景と『Green Green』を比較しながら見ていくと、どうやら『Green Green』の歌詞には、当時のヒッピー文化が目指していたところの「自然回帰」、「既存の社会への反発」、「既存の社会からの脱却」等の社会的メッセージが強く歌い込まれているように感じる。
戦争や差別で汚れた世の中で、矛盾や疑問を感じながら自分を見失なってしまうよりも、全てを捨ててもより自分らしい生き方・居場所を求めて放浪の旅を続けていく・・・。
「グリーングリーン」とは、彼らが目指す希望の地であり、荒んだ世の中で失われた自然な世界がいまだ残る、丘の向こうの緑の新天地だったのではないだろうか。
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