
ジョン・ニュートン(John Newton, 1725-1807)は、イギリス東インド会社(British East India Company/1600-1874)の地中海貿易に携わる貿易船の船長の息子として、ロンドンに1725年7月24日に生まれました。彼の母親であるエリザベスは敬虔で宗教熱心な女性で、足しげく礼拝堂(非国教会)に通っており、幼い頃からジョンに聖書や問答、賛美歌などに触れさせていたようです。残念なことに、彼女は肺の病気を患い、ジョンが7歳になろうとする頃に、30歳の若さでこの世を去っています(父はその後再婚)。
8歳になると、彼は全寮制の学校に通い始めますが、ラテン語を少し学んだ以外は特に興味を引かれるものはなく、2年ほどで中退してしまいます。彼にとっては幼い頃に母親から教わった事の方が学校の授業よりも遥かに高度で価値の高いものだったのかも知れません。
11歳になってからは、貿易商であった父親の船に乗り込み、地中海への航海を数年間にわたり経験しました。17歳頃には父親が貿易業を止めてしまったため、それ以降は一緒に海へ出ることはなかったようです。
自分が船を下りた後の息子の将来を案じて、お父さんは自分の友人であるジョセフ・マネスティ(リバプールの商人で船のオーナー)に、息子の面倒を見てくれるよう手紙を出します。マネスティ氏はこの依頼に対し、ジャマイカにあるプランテーションの監督役の職を薦めてくれました。将来は園主としての地位も与えられるということもあり、ジョンはこれを喜んで受け入れたのですが、運命は彼に安定した将来を与えることはありませんでした。
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