村上春樹「1Q84」
ヤナーチェク「シンフォニエッタ」に注目

クラシック音楽関連トピックス [2009/6/23]

村上春樹12作目の長編小説『1Q84』で、ヤナーチェク『シンフォニエッタ』が作中の重要なキーワードの一つとして登場し、にわかに注目を集めている。

主人公の一人が耳にしたという、ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団の演奏による『シンフォニエッタ』。モデルとされたこちらの名盤も『1Q84』効果で脚光を浴びているようだ。

『1Q84』は、「予断を持たずに読んでほしい」との村上の意向と、前作「海辺のカフカ」発表の際に「内容を知らずに作品を読みたい」という読者の意見から、発売前には一切の内容が明らかにされなかった。

これから読まれる方のためにも、ここでは内容へのコメントは割愛するが、最初にヤナーチェク『シンフォニエッタ』をある程度予習しておくと良いかもしれない。

村上春樹「1Q84」をほぼコンプリート!なクラシックCD

村上春樹の最新作「1Q84」に登場するクラシック曲をほぼ網羅したクラシックCD「ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~」がリリースされる。

タイトル曲のヤナーチェク『シンフォニエッタ』はもちろんのこと、バッハ『平均律クラヴィーア』、ブラームス『交響曲第1番』など、「1Q84」に登場する楽曲をほぼコンプリート。

発売予定日は2009年8月26日。村上春樹「1Q84」の主人公と同じ曲を聴きながら、より深く小説の世界を味わってみるのも面白いかも知れない。

「シンフォニエッタ」モデルとなった名盤

ヤナーチェク : シンフォニエッタ(指揮:ジョージ・セル)

1Q84のストーリーで登場する「シンフォニエッタ」のモデルとなった名盤。指揮者のジョージ・セルが録音した唯一のヤナーチェクの作品。彼の卓越した指揮能力が凝縮された名演。

演奏は、1918年創立のアメリカ5大オーケストラの1つ、クリーヴランド管弦楽団(The Cleveland Orchestra)。

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