ドン・ジョヴァンニ 有名な曲

花嫁も口説く伝説上のプレイボーイ ドン・ファンの物語

モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ Don Giovanni』K.527は、スペインにおける伝説上のプレイボーイ(ジゴロ)「ドン・ファン Don Juan」を主人公としたオペラ・歌劇。

1786年『フィガロの結婚』と同じくスペイン・セビリアを舞台としたオペラ作品で、1787年10月にプラハでモーツァルト自身の指揮により初演された(写真:Cristina Bernhardsen©123RF)。

フィガロの結婚』の台本を手がけたイタリア出身の詩人ロレンツォ・ダ・ポンテ(Lorenzo Da Ponte/1749-1838)が引き続き『ドン・ジョヴァンニ』の台本を担当している。

簡単なあらすじとしては、貴族の娘に手を出しその父親を殺したドン・ジョヴァンニが、父親の亡霊に地獄へ落とされるまでの喜劇的(悲劇的)なストーリーが展開される。

劇中の有名な曲としては、『序曲』、『恋人のカタログの歌』、そして問題の新婚人妻口説き2重唱『お手をどうぞ』などがある(後述)。

ドン・ジョヴァンニ 序曲

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』における序曲は、明確な曲の切れ目がなくそのまま第1幕の導入曲につながるが、モーツァルト自身により、華々しいフィナーレを持った演奏会用序曲が別途作曲されている。

恋人のカタログの歌

ドン・ジョヴァンニに泣かされた女性の数が歌い上げられる。

「旦那に泣かされたのはあんただけじゃないよ。イタリアでは640人、ドイツでは231人、しかしここスペインでは何と1003人だ。」

花嫁を口説く?!『お手をどうぞ』

村の結婚式で見た花嫁に早速手を出そうとするドン・ジョヴァンニが歌う、問題の新婚人妻口説き2重唱『お手をどうぞ La ci darem la mano』。

ショパン『ラ・チ・ダレム変奏曲』、ベートーヴェン『12の変奏曲』WoO28、フランツ・リストのピアノ変奏曲『ドンジョバンニの回想』など、多くの有名作曲家らが『お手をどうぞ』の主題を用いたオマージュ作品・変奏曲を残している。

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