コンソレーション(慰め)ピアノ小品集

フランツ・リスト(Franz Liszt/1811-1886)

『コンソレーション(慰め)』は、1850年頃に作曲されたフランツ・リストのピアノ作品集(S.172)。原題はフランス語だが、一般的に英語表記である「Consolation」が用いられる。

フランス語の曲名は「Consolations, Six Penseés poétiques(慰め、6つの詩的思考)」。英題「コンソレーション」は、フランス語的に「コンソラシオン」と表記される。

「6つの詩的思考」のタイトル通り、『コンソレーション』は6曲の小品から成る。ノクターン風のアルペジオが美しい第3曲(変ニ長調)が特に有名で、単独での演奏機会も多い。

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ニーチェに愛された『コンソレーション』

19世紀ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェは、音楽の分野への関心が高く、専門的な音楽教育を受けてはいなかったが、10代の頃にピアノ曲や歌曲などを作曲していた。

趣味としてピアノを弾いていたニーチェは、フランツ・リストのピアノ曲集『コンソレーション』を特に愛好していたという。

ニーチェ曰く、「今日はリストのコンソレーションをかなり演奏した。これらの音が私の中へ深く染み入ることを感じ、私の中で精神的共鳴を起こした」と、フランツ・リスト作品の中でも『コンソレーション』に対する深い思い入れが表れている。

ちなみにニーチェは、フランツ・リストの娘でリヒャルト・ワーグナーの妻コジマ(コージマ)・ワーグナー (Cosima Francesca Gaetana Wagner/1837-1930)に好意を寄せていたとされ、晩年には夫人コジマに宛てて「アリアドネ、余は御身を愛す、ディオニュソス」と謎めいた愛の手紙を送っている。

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