ノクターン(夜想曲)第20番

ショパンの姉ルドヴィカが名付けた夜想曲風のレント

『ノクターン(夜想曲)第20番』は、フレデリック・ショパンによる1830年の作品(出版は1875年)。

本来はノクターン(夜想曲)として作曲されたものではなく、自身の姉ルドヴィカのピアノ練習用に作曲された小品。

後に、姉ルドヴィカがショパンの未出版作品のカタログを作った際、「夜想曲風のレント(Lento w rodzaju Nokturna)」と記したことで夜想曲(ノクターン)として知られるようになった。

「レント(Lento)」とは、アレグロやモデラートなどと同じく演奏記号の一つで、「ゆっくりと、のろく」の意。

中間部の21小節目からは、ピアノ協奏曲第2番の最終楽章で用いられているフレーズが現れる。途中マズルカのリズム(歌曲『願い』からの引用)に変わってから第一部が再現し、コーダは音階を基調にした技巧の見せ場で長調(嬰ハ長調)で終止する。

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「戦場のピアニスト」オープニング

『夜想曲第20番』は、2002年公開の映画『戦場のピアニスト(The Pianist)』のオープニングなどで使用されたことでも有名。

映画『戦場のピアニスト(The Pianist)』は、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ヴワディスワフ・シュピルマンの体験記『ある都市の死』が原作。監督は、ユダヤ系ポーランド人のロマン・ポランスキー。

戦場のピアニスト

同作は、第75回アカデミー賞において監督賞、脚色賞、主演男優賞の3部門を受賞、第55回カンヌ国際映画祭では、最高賞のパルム・ドール(Palme d'Or)を受賞するなど、数々の映画賞を受賞している。

ちなみに作品中では、『夜想曲第20番』以外にも、『バラード第1番ト短調作品23』、『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ』など、ショパンの作品が要所で使用されている。

ノクターン全集 ポブウォツカ盤

ショパン ノクターン全集 エヴァ・ポブウォツカ

ジャケット写真:ショパン:ノクターン(全曲) 演奏:エヴァ・ポブウォツカ

エヴァ・ポブウォツカ(Ewa Poblocka/1957-)は、ポーランド生まれのピアニスト。ダグニスクの音楽アカデミーを首席で卒業、その後、コンラード・ハンゼン、ルドルフ・ケーレル、タチアナ・ニコライエワ、マルタ・アルゲリッチらに師事した。

ノクターン全集 アシュケナージ盤

ショパン ノクターン全集 アシュケナージ盤

ソ連のピアニスト・指揮者ウラディーミル・アシュケナージ(Vladimir Davidovich Ashkenazy/1937-)によるノクターン全集。

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