マタイ受難曲

J. S. バッハ/St Matthew Passion

『マタイ受難曲』は、J. S. バッハ作曲による1727年初演の宗教音楽。

新約聖書「マタイによる福音書」の26、27章のキリストの受難を題材にし、聖句、伴奏付きレチタティーヴォ、アリア、コラールによって構成される。

『マタイ受難曲』は、J. S. バッハのライプツィヒ時代(1723年-1750年)を代表する作品であるとともに、その全作品中の最高峰に位置づけられる。

写真はバッハが後半生を過ごしたライプツィヒの聖トーマス教会。『マタイ受難曲』もこの教会で初演された(『ヨハネ受難曲』初演の3年後)。

宗教作品であるが、様々な人間的に普遍的なドラマが描かれており、その音楽の壮大さ、精緻さ、大胆さ、精神性は、しばしばクラシック音楽・西洋音楽作品中の最高傑作とさえ評される。

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歌詞の意味・日本語訳(意訳)

Wir setzen uns mit Tränen nieder
und rufen dir im Grabe zu:
Ruhe sanfte, sanfte ruh’!
Ruht, ihr ausgesognen Glieder!
Ruhet sanfte, ruhet wohl!

我らは涙流してひざまずき
塚に眠る汝に呼びかける

眠れ安らかに 安らかに眠れ
疲れ果てた四肢を休めよ
眠れ安らかに 安らかに眠れ

Euer Grab und Leichenstein
soll dem ängstlichen Gewissen
ein bequemes Ruhekissen
und der Seelen Ruhstatt sein.
Höchst vernügt,
schlummern da die Augen ein.

汝の眠る御墓は
迷える心を安らかに支え
魂に休息の地を与える

至上なる安堵に包まれ
まどろみの中 瞳は閉じゆく

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