エーデルワイス Edelweiss 歌詞の意味・和訳

なぜトラップ大佐はあの時『エーデルワイス』を歌ったのか?

『エーデルワイス』(Edelweiss)は、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」劇中歌。リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞。

日本語の歌詞もつけられ音楽教科書に掲載されたほか、高山植物であるエーデルワイスにちなんで登山愛好者向けの歌集でも目にすることがある。

このページでは、原曲の英語の歌詞を和訳したうえで、有名な訳詞・日本語歌詞をいくつか引用して、その内容を簡単に比較してみたい。

写真:エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ/出典:Wikipedia)

ちなみに、植物名としてのエーデルワイスは、キク科ウスユキソウ属に分類される高山植物。ヨーロッパアルプスに生息するエーデルワイスが有名。

エーデルワイスの原語はドイツ語の「Edelweis(エーデルヴァイス)」で、 「エーデル edel」の意味は「高貴な、気高い」、「ヴァイス weiß」は「白・ホワイト」を意味している。

【YouTube】エーデルワイス Edelweiss

【YouTube】歌:ジュリー・アンドリュース エーデルワイス Edelweiss

歌詞の意味・和訳(意訳)

『Edelweiss』(エーデルワイス)

作詞:オスカー・ハマースタイン2世

作曲:リチャード・ロジャース

Edelweiss, edelweiss
Every morning you greet me

Small and white, clean and bright
You look happy to meet me

エーデルワイス エーデルワイス
毎朝君は僕にあいさつしてくれる

小さく白い 清らかで明るい
僕に会えて嬉しそうだ

Blossom of snow may
you bloom and grow
Bloom and grow forever

Edelweiss, edelweiss
Bless my homeland forever

雪の花が 咲き育ちますように
咲き育ちますように 永遠に

エーデルワイス エーデルワイス
祖国を永遠に祝福したまえ

Small and white, clean and bright
You look happy to meet me

Blossom of snow may
you bloom and grow
Bloom and grow forever

Edelweiss, edelweiss
Bless my homeland forever

小さく白い 清らかで明るい
僕に会えて嬉しそうだ

雪の花が 咲き育ちますように
咲き育ちますように 永遠に

エーデルワイス エーデルワイス
祖国を永遠に祝福したまえ

日本語歌詞(阪田寛夫)

ここからは、有名な訳詞・日本語歌詞をいくつか引用して、その内容を簡単に原曲と比較してみたい。

まずは、音楽教科書にも掲載された阪田寛夫の作詞による『エーデルワイス』日本語歌詞を次のとおり引用する。

エーデルワイス エーデルワイス
かわいい花よ
白いつゆに ぬれてさく花
赤く 青く 光る
あの空より
エーデルワイス エーデルワイス
明るくにおえ

エーデルワイス エーデルワイス
ほほえむ花よ
悲しい心 なぐさめる花
はるかアルプスの峯(みね)
雪のように
エーデルワイス エーデルワイス
かがやけここに

この日本語歌詞では、原曲の内容からある程度離れ、花の色やにおい、風景などの描写が取り入れられ、学校の音楽の授業でも問題なく歌えるような無難な内容となっている。

日本語歌詞(徳山博良)

次に、作詞:徳山博良による『エーデルワイス』日本語歌詞を次のとおり引用し、その内容を簡単に確認してみたい。

エーデルワイス エーデルワイス
優しい花よ
汚れ 知らぬ 清らな花
白い雪の中に 永久(とわ)のいのち
エーデルワイス エーデルワイス
ふるさとの花

エーデルワイス エーデルワイス
小さな花よ
ひかり 薫る 幸せの花
白い雪の中に 永久(とわ)のいのち
エーデルワイス エーデルワイス
あこがれの花

この日本語歌詞では、「清らな花」、「永久(とわ)」、「ふるさとの花」といったように、阪田寛夫版よりも原曲の単語を反映させようとする方向性が感じられる。

日本語歌詞(吉田孝古麿)

続いて、作詞:吉田 孝古麿(こうこまろ)による『エーデルワイス』日本語歌詞を次のとおり引用し、その内容を簡単に比較してみたい。

エーデルワイス エーデルワイス
真白き花よ
清く光る 雪に咲く花
香れ朝の風に 永遠(とわ)に咲けと
エーデルワイス エーデルワイス
祖国の花よ

エーデルワイス エーデルワイス
小さな花よ
露にゆれる 幸せの花
香れ朝の風に 永遠(とわ)に咲けと
エーデルワイス エーデルワイス
祖国の花よ

このページで紹介している日本語訳の中で、おそらくこの吉田孝古麿版が最も原曲の歌詞の内容を反映していると思われる。

ドイツに併合され消えゆく祖国オーストリア

映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、ジュリー・アンドリュース主演による1965年のミュージカル映画。

『エーデルワイス』の他にも、『ドレミの歌』、『私のお気に入り』など、映画「サウンド・オブ・ミュージック」から数多くの名曲が生まれている。

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映画の舞台はオーストリアのザルツブルク。1938年のドイツによるオーストリア併合を目前に控えた戦乱期。

ドイツに併合され消えゆく祖国オーストリアを想い、オーストリアの軍人トラップ大佐が、オーストリアの象徴として『エーデルワイス』を哀しく歌う。

『エーデルワイス』原曲の歌詞には、祖国オーストリアへの想い・願いが切々と歌いこまれている。

エーデルワイスは不滅の象徴

ヨーロッパ・アルプスに生息していた高山植物エーデルワイスは、放牧された家畜による食害や観光地開発の影響で、20世紀初頭の時点で既にその個体数は激減していた。

エーデルワイス

写真:エーデルワイス(出典:aek081969@Busy.org)

エーデルワイスが残ったのは、家畜や観光客らが容易には立ち入れない険しい場所。高嶺で白く気高く咲き続けるその姿は、純潔や不死・不滅のシンボルとして定着していくことになる。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」におけるエーデルワイスは、併合され消えゆく運命の祖国オーストリアの象徴であり、高嶺で白く気高く咲き続ける不滅のシンボルとして、主人公の一人・トラップ大佐の祖国への想いと願いが切々と込められているのである。

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