ドイツの有名な作曲家(クラシック音楽)

有名なクラシック音楽/ドイツの作曲家

バッハ、ベートーヴェン、ブラームスなど、世界的に有名な作曲家を数多く輩出した世界最大のクラシック音楽大国ドイツの有名な音楽家まとめ。

ドイツと同系国家であるオーストリアとの厳密な国分けは難しいが、原則として出身地を基準に国別の分類を行っている。

オーストリアの有名な作曲家(クラシック音楽)はこちら

他の国のクラシック音楽作曲家一覧については、こちらの「クラシック音楽の有名な作曲家 国別まとめ」を適宜参照されたい。

写真:ドイツ・バイエルン州最大の都市ミュンヘン

有名な作曲家一覧

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

ドイツ・テューリンゲン州アイゼナハ(アイゼナッハ)出身のJ.S.バッハ。アイゼナハ郊外にはリヒャルト・ヴァーグナーのオペラ『タンホイザー』の舞台となったヴァルトブルク城がある。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

神聖ローマ帝国時代におけるボン出身の作曲家ベートーヴェン。生家は二つの大戦をほぼ無傷で切り抜け、当時の建造物のまま「ベートーヴェン・ハウス Beethoven-Haus」として維持管理され、室内楽ホールでは頻繁にコンサートが開催されている。

ヨハネス・ブラームス

J.S.バッハ、ベートーヴェンと共に、ドイツ音楽における「三大B」と称される19世紀ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms/1833-1897)。出身地のドイツ北部ハンブルクには名門のオペラハウス(ハンブルク国立歌劇場)がある。

フェリックス・メンデルスゾーン

ドイツロマン派の作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn/1809-1847)。出身はブラームスと同じハンブルク。幼少期から音楽の神童として活躍し、20歳の時に「マタイ受難曲」の公開演奏をバッハの死後初めて行った。

リヒャルト・ワーグナー

ロマン派オペラを極めた19世紀のドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner/1813-1883)。ドイツ東部ライプツィヒ出身。フランツ・リストらとともに新ドイツ派と呼ばれ、絶対音楽にこだわるブラームス派と対立した。

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル

ドイツ生まれでイギリスに帰化したバロック期の作曲家ヘンデル(Georg Friedrich Händel/1685-1759)。イギリスではハンデル(ハンドル、ヘンドル)と呼ばれる。

J.S.バッハとは同い年だが接点はなかったようだ。出身地のザクセン=アンハルト州ハレ(ザーレ)ではヘンデル音楽祭が開催されている。

ロベルト・シューマン

19世紀ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann/1810-1856)。クララとの結婚までの6年間に作曲された『子供の情景』、『クライスレリアーナ』、『幻想曲』などのピアノ曲には、クララへの思いが喜びや希望や苦痛や悲嘆の形で込められているという。

リヒャルト・シュトラウス

ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家リヒャルト・シュトラウス(Richard Georg Strauss/1864-1949)。親交のあったマーラーと同じく指揮者としても活躍。代表曲は、交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』、『ドン・ファン』、『アルプス交響曲』など。

カール・マリア・フォン・ウェーバー

ドイツのロマン派初期の作曲家ウェーバー(Carl Maria von Weber/1786-1826)。モーツァルトによるドイツオペラの伝統を継承し、『魔弾の射手』によってドイツ・ロマン派のオペラ様式を完成させた。モーツァルトの妻コンスタンツェは父方の従姉。

レオン・イェッセル

日本テレビ系「キユーピー3分クッキング」テーマ曲『おもちゃの兵隊の行進(観兵式)Parade der Zinnsoldaten』作曲者として知られる。

ハインリッヒ・ヴェルナー

19世紀ドイツの作曲家。ゲーテの詩に基づく歌曲『野ばら Heidenröslein』が有名(1829年初演)。ちなみにシューベルト『野ばら』は1815年出版。

ジャック・オッフェンバック

ドイツ生まれでフランスに帰化した作曲家(本名はヤコプ・レヴィ・エベルスト)。パリの劇場主として作曲したオペレッタ『地獄のオルフェ』が大ヒット。同曲はフレンチ・カンカンのテーマ曲としても定着した。

カール・オルフ

舞台形式によるカンタータ「カルミナ・ブラーナ」冒頭の合唱『おお、運命の女神よ O Fortuna』が有名。テレビ番組・CMでよく使われる。

フリードリヒ・ジルヒャー

ドイツ歌曲『ローレライ』の作曲家として有名

ヘルマン・ネッケ

代表曲『クシコス・ポスト Csikos Post』は日本の運動会でも使われる

ヨハン・パッヘルベル

バロック期ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベル(Johann Pachelbel/1653-1706)。1680年頃に作曲したカノン様式の作品「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」第1曲は「パッヘルベルのカノン」として広く親しまれている。

ヨハン・ブルグミュラー

ピアノ入門者・初学者向けの教則本「25の練習曲」が特に有名。弟のノルベルト・ブルグミュラーはメンデルスゾーンの親友。

エンゲルベルト・フンパーディンク

メルヘンオペラ『ヘンゼルとグレーテル』で有名。リヒャルト・ワーグナーと親交があった。

グスタフ・ランゲ

19世紀ドイツの作曲家・ピアニスト。代表曲は『エーデルワイス Edelweiß』、『花の歌 Blumenlied』、『荒野のバラ Heidenröslein』。

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