乾杯の歌 Maine Stein Song

ジョッキを満たせ 古き良きメインのために 歌え 誠実なるメインの同志よ

『乾杯の歌 Maine Stein Song』は、アメリカ・メイン州立大学の学生歌として有名なドイツ由来の乾杯ソング。「stein(スタイン)」は陶磁製のビールジョッキを意味する。

20世紀初頭にE.A.フェンスタッド(E.A. Fenstad)がドイツ民謡(詳細不明)を元に『Opie オーピー』という行進曲を作曲し、それを聴いたメイン州立大の学生アデルバート・スプレイグ(Adelbert W. Sprague)がアレンジを加えたとされている。

作詞は、編曲者であるスプレイグの友人リンカーン・コルコード(Lincoln Colcord)。こうして誕生した『乾杯の歌 Maine Stein Song』は、メイン州立大学の学生歌として瞬く間に人気を博した。

同曲はメイン大学(The University of Maine)における応援歌としても歌われ、同大学を代表するスポーツチーム「Black Bears ブラックベアーズ」が試合に勝利した際の定番曲として定着しているという。

その後、『Maine Stein Song』は1929年にNBCラジオの音楽番組で紹介され、翌年にアレンジ版がレコードで発売されると、8週連続で全米チャート第1位を獲得する大ヒット曲となった。

ちなみに、同曲は日本でもカバーされ、NHK紅白歌合戦のオープニングで歌手が入場する際の入場行進曲・テーマ曲として一時期使用されていた。

【YouTube】1930年リリース当時のオリジナル音源 後半に歌あり

【YouTube】メイン大学マーチングバンドによるスタンド演奏(応援歌)

代表的な歌詞(オリジナル)

Fill the steins to dear old Maine.
Shout till the rafters ring!
Stand and drink a toast once again!
Let every loyal Maine man sing.

古き良きメインのためにジョッキを満たせ
屋根が震えるまで叫べ
立ち上がりもう一度乾杯だ
誠実なるメインの同志よ歌え

Drink to all the happy hours,
Drink to the careless days.
Drink to Maine, our Alma Mater,
The college of our hearts always.

飲め この安穏たる時に
飲め この気楽な日々に
飲め メイン我が母校
常に我らの心の学び舎

To the trees, to the sky,
To the Spring in its glorious happiness;
To the youth, to the fire,
To the life that is moving and calling us!

木々 空 そして春に
栄光に満ちた幸福の中で

躍動し我らを呼び覚ます
若さ 情熱 そして生命に

To the Gods, to the Fates,
To the rulers of men and their destinies;
To the lips, to the eyes,
To the girls who will love us some day.

神に 運命に
そして人類の支配者と定めに
口に 目に
そしていつか愛し合う女性のために

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