さらばシベリア鉄道 歌詞 元ネタ・原曲は?

元ネタ・原曲・似てる曲 そっくりメロディ研究室

『さらばシベリア鉄道』は、作曲:大瀧詠一(おおたき えいいち)、作詞:松本隆による1980年リリースの楽曲。

太田裕美に提供されたが、翌年の1981年に大瀧詠一によるセルフカヴァーがアルバム「A LONG VACATION」に収録された。

大瀧詠一 アルバム「A LONG VACATION」

ジャケット写真:大瀧詠一 アルバム「A LONG VACATION」

【YouTube】大滝詠一 さらばシベリア鉄道

歌詞

哀しみの裏側に何があるの?
涙さえも凍りつく白い氷原
誰でも心に冬を
かくしてると言うけど
あなた以上冷ややかな人はいない

君の手紙読み終えて切手を見た
スタンプにはロシア語の小さな文字
独りで決めた別れを
責める言葉探して
不意に北の空を追う

伝えておくれ
十二月の旅人よ
いついついつまでも待っていると

この線路の向こうには何があるの?
雪に迷うトナカイの哀しい瞳
答えを出さない人に
連いてゆくのに疲れて
行き先さえ無い明日に飛び乗ったの

ぼくは照れて愛という言葉が言えず
君は近視まなざしを読みとれない
疑うことを覚えて
人は生きてゆくなら
不意に愛の意味を知る

伝えておくれ
十二月の旅人よ
いついついつまでも待っていると

元ネタの洋楽2曲

この大瀧詠一『さらばシベリア鉄道』については、メロディの元ネタ・原曲・似てる曲として、次の2曲に言及されることが多いので、簡単にご紹介したい。

まず1曲目は、1960年代のイギリスで活躍したインストバンド、トルネードス(The Tornados)による1963年の楽曲『Ridin' the Wind』。

同曲は、アルバム「サイエンス・フィクション」(上ジャケット)3曲目に収録されている。

全体の曲調や一部のメロディ進行など、『さらばシベリア鉄道』に影響を与えた(と考えても不思議はない)と思われる類似性が随所に見受けられる。

ジョン・レイトン『霧の中のジョニー』

次に2曲目は、1960年代に活躍したイギリスの俳優・歌手ジョン・レイトン(John Leyton)最大のヒット曲 『霧の中のジョニー Johnny Remember Me』(1961年)。

曲全体の雰囲気や「伝えておくれ 12月の旅人よ」の部分とよく似たメロディも登場し、『さらばシベリア鉄道』との関係性(の可能性)がそこかしこに伺われる。

なお、ジョン・レイトンの曲で2番目にヒットした『ワイルド・ウインド Wild Wind』の間奏部分についても、『さらばシベリア鉄道』のそれと若干似た部分がある。

【YouTube】THE TORNADOS -"Ridin' the Wind" (1963)

【YouTube】John Leyton - Johnny Remember Me

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