ヴォルガの舟歌 ロシア歌曲
エイコーラ! 掛け声あわせ舟を曳くロシアの男達
『ヴォルガの舟歌(ボルガの舟歌)』は、世界的に有名なロシア民謡。ロシアの音楽家バラキーレフ(Mily Balakirev/1837–1910)により紹介された。
バラキーレフが提示したのは最初の1小節のみで、残りの2小節は後に付け加えられたものだという。
ロシア出身のオペラ歌手シャリアピン(Chaliapin/1873-1938)によって広められ、以後オペラ歌手のレパートリーとして長年愛好された。
アメリカでは、『茶色の小瓶』などで知られるグレン・ミラー楽団が、1941年に『ヴォルガの舟歌』でチャート1位を獲得している。
ちなみに挿絵は、ロシアの画家イリヤ・レーピンによる絵画『ヴォルガの舟曳き』。はしけを川上に引いて歩く船曳き人夫が描かれている。
【YouTube】ヴォルガの舟歌 The Volga Boatmen's Song
日本語歌詞(訳詞:門馬 直衛)
えいこら えいこら
もひとつ えいこら
えいこら えいこら
もひとつ えいこら
それ曳け舟を
それ巻け綱を
アイダダ アイダ
アイダダ アイダ
樺(かば)の木に巻いた
『最上川舟唄』との関係は?
昭和11年(1936年)にNHKの企画で作曲された山形県の新民謡『最上川舟唄』(もがみがわふなうた)では、「ヨーイサノマガショー エンヤコラマカセー♪」という印象的な掛け声が唄い込まれている。
作曲者の後日談によれば、この『最上川舟唄』の掛け声は、『ヴォルガの舟歌(ボルガの舟歌)』から大きなヒントを得ているという。
【YouTube】歌:民謡日本一の山形娘・朝倉さや『最上川舟唄』
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