闘魂こめて 歌詞 読売ジャイアンツ球団歌

古関裕而が作曲した「巨人軍の歌」 読売ジャイアンツ球団歌

『闘魂こめて』は、プロ野球・読売ジャイアンツ(巨人)が1963年(昭和38年)に3代目の球団歌として制定した楽曲。『巨人軍の歌 -闘魂こめて-』とも表記される。

作詞:椿三平(本名:池田誠一郎)、補作:西條 八十(さいじょう やそ)

作曲は、阪神タイガース応援歌『六甲おろし』を作曲した古関裕而(こせき ゆうじ)

他球団ファンによる有名な替え歌『商魂こめて』については後述する。

闘魂こめて EP盤

ジャケット写真:闘魂こめて EP盤(出典:Amazon.co.jp)

1980年(昭和55年)頃からは、巨人応援団が『闘魂こめて』の歌い出しを吹奏楽アレンジし、応援歌『闘魂マーチ』として使用していた。

東京ドームの最寄り駅に当たる水道橋駅では、2006年(平成18年)7月4日より『闘魂こめて』を発車メロディに採用している。

【YouTube】 闘魂こめて

歌詞

替え歌との比較のため、まず『闘魂こめて』の歌詞を次のとおり引用し、その内容を簡単に確認してみたい。

闘魂こめて 大空へ
球は飛ぶ飛ぶ 炎と燃えて
おお ジャイアンツ
その名担いて グラウンドを
照らすプレイの たくましさ
ジャイアンツ ジャイアンツ
ゆけ ゆけ それゆけ巨人軍

嵐は雲を つんざいて
球は呼ぶ呼ぶ 勝利の星を
おお ジャイアンツ
その名と共に あすの日へ
伸びるチームの 勇ましさ
ジャイアンツ ジャイアンツ
ゆけ ゆけ それゆけ巨人軍

かがやく歴史 かさねつつ
球はゆくゆく 無敵の天地
おお ジャイアンツ
その名を高く いや高く
あげるナインの たのもしさ
ジャイアンツ ジャイアンツ
ゆけ ゆけ それゆけ巨人軍

古い曲ではあるが、特に難しい表現もなく、令和の現代でも歌えるような親しみやすい歌詞となっている。

替え歌『商魂こめて』歌詞

『闘魂こめて』の替え歌『商魂こめて』では、一体どのような歌詞で歌われているのだろうか?さっそく確認してみよう。

【YouTube】 阪神ファンが歌う『商魂こめて』

商魂こめて 大金(おおがね)で
球は飛ぶ飛ぶ ドームの風で
おおジャイアンツ
八百長プレイでグラウンドを
汚すプレイの恥ずかしさ
ジャイアンツ ジャイアンツ
○ね ○ね くたばれ巨人軍

「商魂(しょうこん)」とは、国語辞書によれば、「商売をうまくやって、もうけようとする気構え」と説明されている。

冒頭の歌詞では、「闘魂」を「商魂」とし、「大空」を「大金(おおがね)」に差し替えて、読売新聞社の莫大な資金力を背景とした球団経営を揶揄している。

東京ドームでは、巨人攻撃時は追い風、ビジターチーム攻撃時は向かい風が吹くという噂があり、替え歌の歌詞「球は飛ぶ飛ぶ ドームの風で」にもこの噂が織り込まれている。ちなみに、この追い風で生まれたホームランは「ドームラン」と呼ばれる。

最後の「○ね ○ね くたばれ巨人軍」については、身もふたもない露骨な表現なので、ここではあえて伏字にした。お互い大人なのだから、もうちょっと穏便な表現はなかったのだろうか。

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