おたまじゃくしはカエルの子 歌詞の元ネタ・原曲

ハワイアンの歌詞を『ごんべさんの赤ちゃん』のメロディで歌う童謡

『おたまじゃくしはカエルの子(お玉杓子は蛙の子)』は、童謡『ごんべさんの赤ちゃん』のメロディで歌われる日本の童謡・子供向けの歌。

歌詞の元ネタは、灰田 勝彦(はいだ かつひこ/1911-1982)が1940年(昭和15年)にリリースした同名のハワイアン・コミックソング。

戦後、歌詞はそのままで、メロディが童謡『ごんべさんの赤ちゃん』に載せ替えられて歌われるようになった。

作詞は、『港が見える丘』を作詞・作曲した東 辰三(あずま たつみ/1900-1950)。歌詞は共作となっており、もう一人の作詞者は、ハワイアン・バンド「灰田 勝彦とモアナ・グリークラブ」でギタリストを務めた永田哲夫。

原曲の灰田 勝彦『お玉杓子は蛙の子』のメロディは、ハワイアン・ミュージック『ナ・モク・エハ(na moku'eha)』が用いられている。間奏部分では、『ごんべさんの赤ちゃん』のメロディがアレンジされて組み込まれており、これがメロディ差し替えの大きな原因の一つと推測される。

ちなみに、『ごんべさんの赤ちゃん』の原曲は、アメリカ愛国歌『リパブリック讃歌』。または、さらにその原曲の19世紀アメリカ流行歌『ジョン・ブラウンの亡骸(John Brown's Body)』。

【YouTube】おたまじゃくしはカエルの子

【YouTube】灰田 勝彦 ハワイアン『お玉杓子は蛙の子』1940年

【YouTube】ナ・モク・エハ

歌詞の内容は?

1940年にリリースされた原曲『お玉杓子は蛙の子』の歌詞は4番まである。有名なのは1番の歌詞だが、それ以降の歌詞は一体どのような内容となっているのだろうか?

作詞:東 辰三/永田哲夫による『お玉杓子は蛙の子』の歌詞を次のとおり引用して、その内容を確認してみよう。

1.
おたまじゃくしは 蛙の子
なまずのまごでは ないわいな
それがなにより 証拠には
やがて手が出る 足が出る

2.
でんでんむしは かたつむり
さざえのまごでは ないわいな
それがなにより 証拠には
つぼやきしょうにも ふたがない

3.
かぜにゆらゆら すすきのほ
ほうきのまごでは ないわいな
それがなにより 証拠には
すすきでどらねこ どやされぬ

4.
たこ入道は やっつあし
いかのあにきでは ないわいな
それがなにより 証拠には
いかにはちまき できやせぬ

昭和初期のコミックソングなので、歌詞は他愛ない内容のものだが、それでもそれなりに説得力のあるオチがつけられている。

「すすきでどらねこ どやされぬ」とは、すすきではホウキのようにドラ猫を追い払うことができない、といった意味。

「たこ入道」の「入道」とは、仏門にはいること、または坊主頭の人のこと。タコの頭が坊主頭に似ているのでこう呼ばれる。

ちなみに、イカの頭は腕(足)や触腕の根元付近にある。イラストでは、イカは三角の耳(ひれ/えんぺら)が上にくる形で描かれるが、図鑑ではそれとは上下逆で、腕(足)が上に来る形(または横向き)で掲載されることが多い。

耳の方を頭と考えるとイカにハチマキをしてもズレてしまいそうだが、実際にはイカもハチマキはできるように思われる。

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