小沢昭一的こころ テーマ曲に歌詞があった?

TBSラジオ番組/作曲:山本 直純(やまもと なおずみ/1932-2002)

「小沢昭一的こころ」は、俳優・タレントの小沢昭一が週替わりのテーマにそった軽妙な独り語り(モノローグ)を繰り広げるラジオトーク番組(TBSラジオ)。

TBSラジオをキーステーションに、1973年1月から放送が開始され、2012年12月末まで40年近くに渡って合計10,410回放送された。

ただし、小沢昭一が前立腺がんで体調を崩し入院した2012年9月24日以降は本人による収録は行われていない。同年12月10日永眠(享年83歳)。

テーマ曲『明日の心だ』

三味線と口笛の陽気なお囃子「小沢昭一的こころ」テーマ曲『明日の心だ』は、映画「男はつらいよ」シリーズ音楽を手掛けた山本 直純(やまもと なおずみ/1932-2002)により作曲されたもの。

ラジオ番組内では歌なしのインストゥルメンタルがテーマ曲として使われているが、歌詞つきバージョンも存在する。歌あり版についての経緯には詳しくないが、おそらくは歌詞は跡付けてつけられたものではないかと推測される。JASRACデータベースによれば、作詞者は「小沢昭一的こころ」放送作家の津瀬 宏が登録されていた。

【YouTube】小沢昭一的こころ テーマ曲

コミックソング的な内容の歌詞

歌あり版テーマ曲『明日の心だ』の歌詞は、娘と息子を持つ40代半ばの中年男性サラリーマンの悲哀を描くコミックソング的な内容。「パンツはいて今日も行く」という最後のフレーズが何とも言えない哀愁を醸し出している。放送作家が作詞したというだけあって、非常に自由で斬新な言葉選びがなされているようだ。

コロムビアミュージックエンタテインメントよりリリースされているアルバム「小沢昭一的こころの歌(オリジナル編)」では、テーマ曲『明日の心だ』のほか、 『父チャン音頭』、『ハーモニカブルース』など、いかにも「小沢昭一的」な小沢テイスト満載のオリジナルコミックソングが20曲も収録されている。

どれも非常にアクが強い楽曲ばかりなので、おそらくは人を選ぶアルバムになるだろうが、昭和の中年親父の悲哀と魂が詰まったこの一枚、Amazonで試聴もできるので是非一度お試しいただきたい。

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