ポップコーン Popcorn

エレクトリカル・パレードを作曲したキングスレイのヒット曲

『ポップコーン(Popcorn)』は、ディズニーランドのエレクトリカル・パレードのテーマ曲を作曲したガーション・キングスレイが1969年にリリースした電子音楽(シンセサイザー)。

1972年にインストルメンタル・カヴァー・バンド「ホット・バター(Hot Butter)」によりカバーされ、世界的にヒットした。

ホット・バター Hot Butter ポップコーン Popcorn

ジャケット写真:ホット・バター「ポップコーン Popcorn」

日本では、1982年9月にリリースされた、セガのアーケードゲーム「ペンゴ(Pengo)」でメインBGMに使用された。

1993年には、日本のテクノバンド、電気グルーヴがカバーし、バラエティ番組「ダウンタウンDX」、「どちら様も!!笑ってヨロシク」、「くりぃむナントカ」、ドラマ「電車男」など様々なテレビ番組でBGMとして使われた。

【YouTube】Gershon Kingsley - Popcorn

【YouTube】Pengo - Popcorn

【YouTube】電気グルーヴ Popcorn

電気グルーヴ盤

電気グルーヴ アルバム「VITAMIN」

ジャケット写真:電気グルーヴ アルバム「VITAMIN」

ガーション・キングスレイとは?

『ポップコーン(Popcorn)』を作曲したガーション・キングスレイ(Gershon Kingsley/1922-)は、ドイツに生まれ、アメリカで活躍した作曲家。ライブ・パフォーマンスで初めてシンセサイザーを使用した人物として知られている。

1965年に音楽デュオ「ペリー&キングスレイ(Perrey & Kingsley)」を結成し、後にディズニーランドのエレクトリカル・パレードのテーマ曲として採用された名曲『Baroque Hoedown(バロック・ホーダウン)』を1967年に発表している。

キングスレイが使用していたモーグ・シンセサイザー

キングスレイらが使用していたのは、アメリカの電子工学博士であるロバート・モーグが開発した「モーグ・シンセサイザー(Moog Systhesiezer)」と呼ばれるアナログシンセサイザー。

1964年、ニューヨークで開催されたAES(Audio Engineering Society Inc.)のコンベンションで初めて公に披露された。

Minimoog synthesizer

写真:ミニモーグ(出典:Wikipedia)

このモーグ・シンセサイザーを活用すべく、キングスレイは1970年に「First Moog Quartet(ファースト・ムーグ・カルテット)」を結成している。

このカルテットは、マンハッタンのカーネギー・ホールで最初にシンセサイザーの曲を演奏したグループとして歴史に名を残している。

1970年には、鍵盤一体型のポータブルなパフォーマンス・シンセサイザー「ミニモーグ (Minimoog) 」が開発され、翌年から量産商品として楽器店に流通した。

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