囚人の歌 Look down

ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」劇中歌

『囚人の歌 Look down（Work song）』は、ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」（2012年公開）の冒頭シーンで合唱される劇中歌。

映画のシーンでは、カティサーク（Cutty Sark）号のような大型の木造帆船を、大勢の囚人たちが船につながった特大のロープを手繰り寄せ、『囚人の歌』を合唱しながら息絶え絶えにドック内へ引き寄せていく。

写真：ロケ地のポーツマス海軍基地（イギリス海軍）

ドックの上には厳しい監視の目を光らせるジャヴェール警部が、そして『囚人の歌』を歌いながらロープを引く囚人の一人には、「レ・ミゼラブル」主人公のジャン・ヴァルジャン（Jean Valjean）が苦悩の表情で作業に従事している。

Look down, look down
Don't look 'em in the eye
Look down, look down,
You're here until you die

下を向け　下を向け
目を合わせるな
下を向け　下を向け
死ぬまで出られない

なお、『囚人の歌 Look down』のメロディは、映画「レ・ミゼラブル」（2012年版）後半の1832年6月パリの場面で、パリの路上を仕切る少年ガヴローシュ（Gavroche）が初登場するシーンでも替え歌で歌われる。

ガブローシュ役を演じたダニエル・ハトルストーン（Daniel Richard Huttlestone/1999-）のハスキーで可愛らしい歌声と裏腹に、ガブローシュらの劣悪な生活環境と政治的に過激な内容の歌詞が何とも言えないギャップとインパクトを醸し出している。

Look down and see
the beggars at your feet
Look down and show
some mercy if you can

下を向け　そして見よ
足元の物乞いたちを
下を向け　そして見よ
慈悲があるなら恵んでみろ