ボクサー The Boxer 歌詞の意味・和訳

サイモン&ガーファンクル解散の前年に発表された代表曲

『The Boxer』(ザ・ボクサー)は、サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)が1969年に発表した楽曲。

1970年1月発売のアルバム「明日に架ける橋(Bridge over Troubled Water)」に収録された。同アルバムはグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した。

なお、サイモン&ガーファンクルは、本アルバムを最後に事実上解散。2人はそれぞれソロ活動に入った。

明日に架ける橋 アルバム サイモン&ガーファンクル

1981年に再結成し世界ツアーを決行。1982年にはデュオとして初来日し、後楽園球場と大阪スタヂアムでコンサートを行っている。

【YouTube】 Simon & Garfunkel - The Boxer

歌詞の意味・和訳(意訳)

『The Boxer』

作詞・作曲:ポール・サイモン(Paul Frederic Simon)

<歌詞はスタジオ・バージョン>

I am just a poor boy
Though my story's seldom told
I have squandered my resistance
For a pocketful of mumbles
Such are promises

僕はただの哀れな少年
自分の話はめったにしないんだけど
僕は抵抗する機会を逃してしまった
例えば「約束」なんていう
ポケットに収まるほどの
曖昧なつぶやきのせいで

All lies and jests
Still a man hears
What he wants to hear
And disregards the rest

それらは全部ウソと冗談だった
人というものは
自分の聞きたいことだけ聞いて
あとの話は聞き流すものだ

When I left my home and my family
I was no more than a boy
In the company of strangers
In the quiet of the railway station
Running scared

故郷と家族を捨てたとき
僕はほんの子供だった
見知らぬ人々に紛れて
駅舎の静けさの中
怯えていた

Laying low, seeking out
The poorer quarters
Where the ragged people go
Looking for the places
Only they would know

Lie la lie ...

身を潜めながら
もっと寂れた場所を探してた
みすぼらしい人々が行く場所
彼らだけが知ってる場所を

ライラライ…

Asking only workman's wages
I come looking for a job
But I get no offers
Just a come-on from the whores
On Seventh Avenue

日雇いの賃金でいいからと
仕事を探しに来たけど
何の求人もなかった
声をかけてくれるのは
7番街の娼婦達だけ

I do declare, there were times
When I was so lonesome
I took some comfort there

Lalala...

Lie la lie ...

隠さず言ってしまうと
ものすごく淋しいときには
7番街で慰めてもらった事もあった

ラララ…

ライラライ…

Then I'm laying out my winter clothes
And wishing I was gone
Going home

冬服を広げたときに強く思った
もう帰っていればよかった
故郷に帰りたいと

Where the New York City winters aren't
Bleeding me, leading me, going home

ニューヨークの冬に
お金を絞り取られない場所へ
僕を導いて 故郷に帰りたい

In the clearing stands a boxer
And a fighter by his trade

And he carries the reminders of
Ev'ry glove that layed him down
Or cut him till he cried out
In his anger and his shame
"I am leaving, I am leaving"
But the fighter still remains

Lie la lie ...

開けた場所(リング)に立つボクサー
彼はプロのファイター

彼は忘れてはいない
彼を打ちのめし
彼がこう叫ぶまで傷つけた
すべてのボクシンググローブを
怒りと恥辱の中で
「リングから出ていくから」
「ここから出ていくから」と
それでもなお彼は
ファイターとしてあり続けている

ライラライ…

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