小さな世界 歌詞の意味・和訳

ディズニーランドの人気アトラクション・テーマソング

『小さな世界』(It's a Small World/イッツ・ア・スモール・ワールド)は、ディズニーランドのアトラクション・テーマソングとして1964年にリリースされた楽曲。

日本語の歌詞も複数存在し、『小さな世界』、『こどものせかい』(子供の世界)などの曲名で、小学校の音楽教科書に掲載されることがある。

笑顔で走る子供たち

作曲者は、「メリー・ポピンズ」や「チキ・チキ・バン・バン」など、ディズニー映画の人気作品サントラを手掛け、 アカデミー作曲賞や歌曲賞を受賞しているシャーマン兄弟(The Sherman Brothers)。

1962年当時、ディズニーのアトラクション「Children of the World」(チルドレン・オブ・ザ・ワールド/子供の世界)にはテーマ曲がなかった。

そこでシャーマン兄弟が『It's a small world (after all)』を作曲。ウォルト・ディズニーの要望で陽気なアレンジとなり、今日知られるテーマソングが完成した。アトラクションも曲名と同じ名称に変更された。

世界平和をテーマにしたアトラクションで、アトラクション内には様々な少年少女のオーディオ・アニマトロニクス(歌うロボット)が登場する。

【YouTube】It's A Small World After All Lyrics

歌詞の意味・和訳(意訳)

『It's a Small World』
(イッツ・ア・スモール・ワールド)

作詞:シャーマン兄弟(The Sherman Brothers)

It's a world of laughter
a world of tears
It's a world of hopes
a world of fear

There's so much that we share
That it's time we're aware
It's a small world after all

笑いの世界 涙の世界
希望の世界 恐怖の世界

私達はたくさん共有してる
気づくべき時がきたんだ
結局は小さな世界なんだって

It's a small world after all
It's a small world after all
It's a small world after all
It's a small small world

結局は小さな世界
小さな 小さな世界なんだ

There is just one moon
and one golden sun
And a smile means
friendship to everyone

Though the mountains divide
and the oceans are wide
It's a small world after all

月はただ一つ
輝く太陽も一つ
笑顔はみんなへの友情

山々は分かれ 海は広いけど
結局は小さな世界なんだ

It's a small world after all
It's a small world after all
It's a small world after all
It's a small small world

結局は小さな世界
小さな 小さな世界なんだ

日本語歌詞について

『It's a Small World』につけられた日本語歌詞としては、若谷 和子による『小さな世界』と、小野崎 孝輔による『こどものせかい』(子供の世界)の二つが特に有名。

ここでは、まず若谷 和子版の日本語歌詞を引用し、原曲『It's a Small World』との歌詞の内容を比較してみたい。

1.
世界中 どこだって
笑いあり 涙あり
みんな それぞれ
助け合う 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

2.
世界中 だれだって
ほほえめば なかよしさ
みんな 輪になり
手をつなごう 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

3.
限りない 空と海
星影の うつくしさ
それは 一人
語りかける 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

4.
隔たりを 取り除き
友情の 橋をかけ
手と手をつなぎ つくろう
小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

5.
世界中 どこだって
笑いあり 涙あり
みんな それぞれ
助け合う 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

6.
世界中 だれでもが
自由を 求める
その叫びが こだまする
小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

<引用:若谷 和子『小さな世界』歌詞より>

原曲『It’s a small world』の歌詞は2番までだが、若谷 和子の作詞による歌詞は6番まであり、原曲の長さをこえている。5番の歌詞は1番の歌詞の繰り返しだが、それでも英語の歌詞より内容が増している。

おそらく、レコード発売を念頭において、ある程度の尺の長さを確保しようとしたのではないかと推測される。

ちなみに、作詞者の若谷 和子(わかや かずこ/1943-)は、1981年4月から1982年6月までNHKで放送された世界名作アニメ「名犬ジョリィ」の主題歌・オープニング曲『走れジョリィ』と、エンディング曲『ふたりで半分こ』の歌詞も手掛けている。

こどものせかい(子供の世界)

『It’s a small world』の日本語歌詞としては、小野崎 孝輔(おのざき こうすけ/1931-2017)の作詞による『こどものせかい』(子供の世界)も有名。原曲の歌詞との内容比較のため、次のとおり引用する。

おとぎばなしのような
すてきなこのせかいは
にじのはしをわたっていく
こどものせかい
すてきなせかい すてきなせかい
すてきなせかい すてきなせかい

いじめっこ おこりんぼ
なきむしに わらいむし
てをつないで かけていこう
こどものせかい
すてきなせかい すてきなせかい
すてきなせかい すてきなせかい

どんなにつらいときも
ひとりでないたりせずに
かたをくんで くじけないで
そらをみあげよ
すてきなせかい すてきなせかい
すてきなせかい すてきなせかい

ララララ ラララ
ララララ ラララ
ララララ ラララ
ララ ラララララ

<引用:小野崎 孝輔『こどものせかい』歌詞より>

原曲『It’s a small world』の歌詞とは大きく異なる内容の日本語歌詞となっており、コーラス(繰り返し)部分のメロディも一部アレンジが加えられている。

2021年現在、教育芸術社から出版されている小学校向けの音楽教科書「小学生の音楽4」で『こどものせかい』が掲載され、音楽の授業などで歌われているようだ。

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