金子みすず(金子みすゞ)
大正時代の詩人
童謡詩人の巨星と賞賛された大正時代の詩人 金子みすず
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わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集 |
金子みすず(みすゞ/1903-1930)は、大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人。本名、金子テル。山口県長門市仙崎出身。
26歳の若さでこの世を去るまでに512編もの詩を綴ったとされ、西條八十(さいじょう やそ)からは「若き童謡詩人の巨星」と賞賛された。
出身地の仙崎は古くから捕鯨で成り立っていた漁師の村であり、自然とともに生き、小さな生命・いのちを慈しむ思いが金子みすゞの詩集の原点とも言われる。
代表作には「わたしと小鳥とすずと」や「大漁」など。金子みすゞの詩は長らく忘れられていたが、遺稿集が発掘され1984年に出版されるや否や、瞬く間に有名になった。
NHK「みんなのうた」にも
金子みすずの詩集「わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集」の中の詩にメロディーがつけられ、2006年にNHK「みんなのうた」で『私と小鳥と鈴と』として放送された。
『私と小鳥と鈴と』の作曲は、『ビリーヴ(ビリーブ)』などNHK番組サントラで有名な杉本竜一が手掛けた。
歌は、全盲のテノール歌手・新垣勉(あらがき つとむ/1952-)。アルバム「日本を歌う」にも収録されている。
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【YouTube】NHK「みんなのうた」 『私と小鳥と鈴と』
【YouTube】合唱曲 『私と小鳥と鈴と』 女声三部合唱
歌詞
わたしが両手をひろげても
お空はちっともとべないが
とべる小鳥はわたしのように
地面(じべた)をはやくは走れない
わたしがからだをゆすっても
きれいな音はでないけど
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ
すずと 小鳥と それからわたし
みんなちがって みんないい