怖い不気味なクラシック音楽の名曲

クラシック音楽の有名な曲/テーマ別

人によっては怖いと感じてしまうような暗く物悲しい雰囲気のクラシック音楽の名曲を、ネットでの検索結果を参考にまとめてみた。

メロディ自体の怖さ、曲の内容上の怖さ、作曲者の精神状態が伝わってくるような怖さなど、恐怖感にも様々あるだろう。

不気味さの演出を意図的に行っている楽曲もあるが、キリスト教系の厳かな楽曲や、やや暗めの神秘的・幻想的なクラシック音楽が、人によっては「怖い」という印象を与えてしまうケースがあるようだ。

大人であればともかく、未熟で感性が若い学生の頃などに偶然耳にしたとすれば、その時のシチュエーションや精神状態などによっては、それが怖い不気味なメロディに感じられるケースも十分にあるだろう。

また、大人になったとしても、ちゃんと楽曲の内容や背景、作曲者の精神状態などを理解したうえでこれらの楽曲を聴けば、また違った意味で「怖い」クラシック音楽は結構あるように思われる。

これらに当てはまるすべての曲を網羅することは出来ないが、比較的知名度の高いクラシック音楽の名曲を中心に、怖い不気味な曲をいくつかピックアップしてみたい。曲順は特に意味はない。

曲目一覧

ムソルグスキー 禿山の一夜
聖ヨハネ祭前夜、禿山(はげやま)に地霊チェルノボグが現れ、手下の魔物や幽霊、精霊達と大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていく、とのロシア民話に基づく。
シューベルト『魔王』
お父さん、魔王のささやきが聞こえないの? 魔王が僕を苦しめる!
グリーグ『山の魔王の宮殿にて』
「山の魔王」とは、物語の主人公ペール・ギュントが山の中で出会った妖精トロールの王。ノルウェーでは、現在でもトロールの存在を信じている人が多い。
サン=サーンス「動物の謝肉祭」より『水族館』
幻想的できらめくような美しいメロディだが、聴く人によっては若干の怖さ・不気味さを感じることもあるようだ
サン=サーンス 交響詩『死の舞踏』
時計が午前0時を告げると、墓地では死神のヴァイオリンが響き渡り、青白いガイコツたちが闇から舞い出でカチャカチャと跳ね回る。
フランツ・リスト『死の舞踏』
ピサの墓所でフレスコ画「死の勝利」から深い感銘を受けたというフランツ・リスト。最後の審判を想起させる「怒りの日 Dies irae」を主題として用いたパラフレーズ(あるいは変奏曲)を作曲した。
デュカス 交響詩『魔法使いの弟子』
ディズニーのアニメ映画「ファンタジア」に使用され、ミッキーマウスによる「魔法使いの弟子」役の演技で有名になった。
ベルリオーズ『幻想交響曲』
病的な感受性と激しい想像力に富んだ若い音楽家が、恋の悩みによる絶望の発作から服毒自殺を図るが失敗。彼は重苦しい眠りの中で一連の奇怪な幻想を見る。
カール・オルフ『カルミナ・ブラーナ』
副題は「楽器群と魔術的な場面を伴って歌われる、独唱と合唱の為の世俗的歌曲」。冒頭の合唱『おお、運命の女神よ』があまりにも有名。
タルティーニ『悪魔のトリル』
タルティーニの夢の中で悪魔がヴァイオリンを弾き、その美しさに目が覚めてからすぐ書き取ったという。演奏困難なヴァイオリンソナタ。
J.S.バッハ『トッカータとフーガ』
テレビ番組やアニメの悲劇的なシーンでBGMとしてよく用いられる重厚なオルガン曲。
ラフマニノフ『鐘』
クレムリン宮殿の鐘の音にインスピレーションを受けたとされ、「モスクワの鐘」としても親しまれる。
チャイコフスキー『こんぺいとうの踊り』
バレエ組曲「くるみ割り人形」より。チェレスタによる幻想的なメロディに漠然とした怖さ・不安を感じる人も少なくないようだ。
チャイコフスキー 交響曲第4番
曲想は、第1楽章が非常に暗く病的で感情過多。第2楽章は寂しさと夢、第3楽章は酒に酔った農民達の踊りの気分、そして第4楽章では運命に対する勝利が描かれる。
プロコフィエフ『モンタギュー家とキャピュレット家』
組曲「ロメオとジュリエット」より。ソフトバンクモバイルのテレビCM曲として一時期使われていた。
ヴェルディ『怒りの日』
怒りの日(ディエス・イレ/Dies irae)とは、キリスト教の終末思想の一つ。世界の終末の日に過去の全ての人間を地上に復活させ、天国に行けるか地獄に落とされるか、その生前の行いに審判が下される日を指す。
モーツァルト『怒りの日』
モーツァルト『レクイエム』のうち、モーツァルト自身が作曲したものは「第1曲 入祭唱」のみ。「第3曲 怒りの日」を含む残りの13曲は、弟子フランツ・クサーヴァー・ジュスマイアにより補筆完成された。
エリック・サティ『グノシエンヌ 第1番』
フランスの作曲家エリック・サティによる重苦しいピアノ曲。ドラマ『相棒』でもBGMに使われた。
シューベルト『未完成交響曲』
作曲されたのはシューベルトが亡くなる6年前の1822年頃とされ、意志半ばでで亡くなったのではなく、本人の意思で作曲が中止されてしまった「未完成」交響曲。特に第一楽章が怖いと感じるかも。

葬送・葬式系

お葬式・葬儀で使われるクラシック音楽」に移動しました。

関連ページ

有名なクラシック音楽の名曲・代表曲
バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、チャイコフスキーなど、有名なクラシック音楽家による名曲・代表曲の解説とYouTube動画の視聴