ウィーンはいつもウィーン Wien bleibt Wien

朝日放送(ABC)テレビ・ラジオのスポーツ中継テーマ曲

『ウィーンはいつもウィーン』(Wien bleibt Wien)は、オーストリアのヴァイオリン奏者ヨハン・シュランメル(Johann Schrammel, 1850-1893)作曲によるシュランメル音楽の名曲。

写真:オーストリアの首都ウィーンにあるシェーンブルン宮殿

今日では吹奏楽曲・行進曲としての演奏機会が多いが、本来はバイオリン、コントラバス、ギターによる小さなアンサンブル曲だった。

日本では 朝日放送(ABC)テレビラジオのスポーツ中継テーマ曲として長年使用され親しまれた。

【YouTube】Wien bleibt Wien Marsch

シュランメル兄弟によるシュランメル音楽とは?

19世紀後半のウィーンでは、ヨハン・シュランメルと弟ヨーゼフのシュランメル兄弟を中心としたアンサンブルが、各地のワイン居酒屋ホイリゲや宿屋で演奏を行い人気を博していた。

同時代の作曲家には、ウィーンのワルツ王と称えられたヨハン・シュトラウス2世ヨハネス・ブラームスらがおり、彼らもシュランメル兄弟による演奏に心酔したという。

シュランメル兄弟の死後も、その音楽スタイルは「シュランメル音楽」という形式として歴史にその名を残すこととなった。

シュランメル音楽はオーストリアやハンガリー、モラヴィアなどの様々な民族音楽の影響を受けており、民謡や行進曲、ワルツやポルカなどの舞曲なども取り入れられている。

楽器構成としては、ヴァイオリンやフィドル、ダブルネックのコントラギター、G調の小クラリネットが用いられ、時にはアコーディオンやハーモニカが加わることもある。

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