信じる 歌詞と解説 合唱曲 谷川俊太郎

合唱曲/安保闘争を闘い抜いた谷川俊太郎による反戦メッセージ

合唱曲『信じる』は、2004年のNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)中学校の部・課題曲。作詞:谷川俊太郎、作曲:松下耕。

Nコン後も校内合唱コンクールなどで歌われる機会が多く、卒業式関連の行事で歌われることもあるという。

歌詞の中で唐突に「地雷」という反戦キーワードが盛り込まれ、歌の約3分の1を「平和」について考えさせるという、美しい詩とメロディの中へ大胆に溶け込んだ反戦・平和ソングの側面が垣間見える。

反米・反戦と谷川俊太郎

ソ連共産党の大きな援助を受けた社会党や共産党などの「日本の民主勢力」が、日米安全保障条約に反対して起こした反政府・反米運動である安保闘争。合唱曲『信じる』作詞者の谷川俊太郎もそこに加わっていた。

安保闘争で左翼的な立場から反米・反戦運動を闘い抜いた谷川俊太郎の作品には、「平和」、「反戦」、「民主主義」といったメッセージが随所にちりばめられている。合唱曲『信じる』もその流れをくむ作品といえよう。

【YouTube】合唱曲 信じる

歌詞

笑うときには大口をあけて
おこるときには本気でおこる
自分にうそがつけない私
そんな私を私は信じる
信じることに理由はいらない

地雷をふんで足をなくした
子どもの写真目をそらさずに
黙って涙を流したあなた
そんなあなたを私は信じる
信じることでよみがえるいのち

葉末(はずえ)の露(つゆ)がきらめく朝に
何を見つめる小鹿のひとみ
すべてのものが日々新しい
そんな世界を私は信じる
信じることは生きるみなもと

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