聞こえる 合唱曲

合唱曲/第58回Nコン高等学校の部 課題曲

『聞こえる』は、1991年に開催された第58回Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)において、高校生の部(高等学校の部)課題曲として作曲された合唱曲。作詞:岩間芳樹、作曲:新実徳英。

楽譜については、Nコン課題曲として作曲された当時から、参加校の構成によって選択できるように混声四部、女声三部、男声四部の三つのバージョンの楽譜が用意された。

その後は中学校・中学生向けに混声三部版の楽譜もリリースされ、『聞こえる』は中学校の合唱祭や合唱コンクールなどの校内行事でもよく歌われる定番の合唱曲となった。

【YouTube】聞こえる 合唱(歌詞付き)

歌詞の内容について

合唱曲『聞こえる』の歌詞では、天安門事件(に代表される近年の民衆蜂起)、原油流出による海洋汚染、森林伐採による環境破壊、ベルリンの壁崩壊(上写真)など、近代世界中で発生した歴史的事件、そして現在進行形で続いてる環境問題といった数々の重大な出来事が暗示的に描写されている。

インターネットやテレビから聞こえてくる世界中の大きなニュースや事件について、生徒たちは何を感じ、何を考え、どんな行動につなげていくのか。なにができるのか。合唱曲『聞こえる』の歌詞では「教えてください」「教えてください」と連呼されているが、もちろんそれは自分の頭で考え、自分なりの答えを出していくということ。

歌詞で列挙された事件に拘泥する必要はない。歌詞はあくまでも一例だ。もっと様々な出来事や事件にも目を向けなければならない。大事なのは、考えるのをやめないこと、一つの考え方にこだわらないこと、自分の頭で考えること。考えて考え抜いたその先で、君の耳にはきっと今までとは違う音が確かに「聞こえる」はずだ。

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