YELL エール いきものがかり 歌詞の内容 合唱曲

いきものがかりが歌うNコン課題曲の合唱曲 卒業ソングにも

『YELL(エール)』は、いきものがかりが2009年9月にリリースした楽曲。NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)中学校の部課題曲(合唱曲)として制作された。

卒業を思わせる歌詞の内容から、卒業ソングとして中学・高校の卒業式や卒業生を送る会などで使われる機会がある。オリコン「卒業ソングランキング」でも上位にランクインしている。

NHKの音楽番組「みんなのうた」では、2009年8月から9月にかけて初回放送されている。

アルバム「YELL/じょいふる」いきものがかり

ジャケット写真:アルバム「YELL/じょいふる」いきものがかり

ミュージックビデオは、カップリング曲『じょいふる』と共に、神奈川県厚木市の中学校で二日連続で撮影された。屋上で生徒たちに囲まれたメンバーが演奏するシーンや、生徒たちが将来へのメッセージを書いたボードを持つシーンなどが登場する。

ちなみに、いきものがかりのメインボーカル吉岡 聖恵は神奈川県厚木市出身であり、ベストアルバムが発売された2010年11月から、小田急小田原線本厚木駅にて『YELL(エール)』が接近メロディとして使用されている。

【YouTube】いきものがかり 『YELL』Music Video

【YouTube】郡山第二中学校 「YELL」

歌詞の内容

卒業ソングとして歌われる機会がある『YELL(エール)』だが、具体的にはどのような歌詞に卒業の要素を見いだせるだろうか?

作詞・作曲:水野良樹による『YELL(エール)』の歌詞を次のとおり引用して、その内容を簡単に確認してみよう。

「"わたし"は今どこに在るの」と
踏みしめた足跡を 何度も見つめ返す
枯葉を抱き 秋めく窓辺に
かじかんだ指先で 夢を描いた

翼はあるのに 飛べずにいるんだ
ひとりになるのが 恐くてつらくて
優しいひだまりに 肩寄せる日々を
越えて僕ら 孤独な夢へと歩く

サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと 僕らを繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を 胸に抱いて
飛び立つよ独りで 未来(つぎ)の空へ

僕らはなぜ 答えを焦って
宛ての無い暗がりに
自己(じぶん)を探すのだろう
誰かをただ想う涙も
真っ直ぐな笑顔も ここに在るのに

"ほんとうの自分"を 誰かの台詞(ことば)で
繕うことに 逃れて迷って
ありのままの弱さと 向き合う強さを
つかみ僕ら初めて 明日へと駆ける

サヨナラを誰かに告げるたびに
僕らまた変われる 強くなれるから
たとえ違う空へ 飛び立とうとも
途絶えはしない想いよ 今も胸に

永遠など無いと 気づいたときから
笑い合ったあの日も 唄い合ったあの日も
強く深く 胸に刻まれていく

だからこそあなたは だからこそ僕らは
他の誰でもない 誰にも負けない
声を挙げて"わたし"を生きていくよと約束したんだ
ひとり(ひとり)ひとつ(ひとつ)道を選んだ

サヨナラは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと 僕らを繋ぐ YELL
いつかまためぐり逢う そのときまで
忘れはしない 誇りよ友よ 空へ

僕らが分かち合う言葉がある
こころからこころへ 声を繋ぐ YELL
ともに過ごした日々を 胸に抱いて
飛び立つよ独りで 未来(つぎ)の空へ

歌詞をみると、「サヨナラ」、「それぞれの夢へ」、「未来(つぎ)の空へ」など、未来の夢へ向かって別れを告げ、やがて学校を卒業していく学生たちの不安や決意などが表現されている。

印象的なのが、「ひとりになる」、「孤独な夢へ」、「飛び立つよ独りで」といったように、学校を卒業して一人の成人として独立して生きていくことが強調されている点。

もちろんこれは孤立するということではなく、責任ある一人の大人に、一人の独立した社会人になるということ。友達と過ごした学生時代の思い出を胸に、それぞれの道へと進んでいく一人一人への応援歌なのである。

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