マリリン・モンローがケネディ大統領に捧げたバースデーソング

ケネディ大統領の誕生日パーティとマリリン・モンロー怪死の謎

20世紀アメリカを代表する女優マリリン・モンロー(Marilyn Monroe/1926-1962)に関連する誕生日ソングと言えば、1962年に当時のジョン・F・ケネディ大統領に歌った『Happy Birthday, Mr. President』(ハッピーバースデー ミスタープレジデント)が有名。

マリリン・モンロー

写真:マリリン・モンロー(出典:Wikipedia)

1962年5月19日、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの45歳の誕生日を記念した祝賀会がニューヨーク州のマディソン・スクエア・ガーデンで開催された(実際の誕生日は5月29日)。

ケネディとのスキャンダラスな関係

当時、ケネディ大統領とマリリン・モンローとは大統領就任前から親密な関係がスキャンダルとして報じられていたが、政府高官らの諌言により、就任後は二人の間に距離が取られるようになったという。

スキャンダラスな二人の関係にストップがかけられた直後の1962年5月19日、マリリン・モンローはケネディ大統領の誕生日パーティーに出席。ジャクリーン夫人は、モンローが来ると知ってパーティーを欠席した。

艶めかしいドレス姿で熱唱

ドレスは非常にタイトなデザイン・薄手の生地で、2,500個ものラインストーンが縫い付けられた煌びやかな外観、ドレスの下は何も身に着けていなかったという。

ケネディ大統領とマリリン・モンロー

写真:誕生日パーティ当日のケネディ大統領とマリリン・モンロー(出典:Wikipedia)

体のラインが露わになったセクシーなドレス姿でステージに上がったマリリン・モンローは、そこでケネディ大統領に捧げるバースデーソング『Happy Birthday, Mr. President』を艶めかしい声で歌い上げた。

【YouTube】マリリン・モンロー Happy Birthday, Mr. President

周囲の忠告により終焉を迎えようとしていたケネディ大統領とマリリン・モンローとの関係は、最後に華々しい輝きを放ってアメリカ中の人々の心に焼き付けられた。

睡眠薬を大量服用 謀殺か

ケネディ大統領の誕生日パーティから約2か月半後の1962年8月5日、マリリン・モンローは自宅の寝室で全裸で亡くなっていた。

睡眠薬の大量服用による自殺と報じられたが、今日では何者かによる謀殺説も有力に唱えられている。

マリリン・モンローの墓(ロサンゼルス ウエストウッド メモリアルパーク

写真:マリリン・モンローの墓 ロサンゼルス ウエストウッド メモリアルパーク

モンローの葬儀が元夫ジョー・ディマジオが取り仕切り、亡骸は故郷ロサンゼルスのウエストウッド・メモリアルパークに埋葬された。

彼女の墓にはディマジオの計らいで定期的に赤いバラ(アメリカン・ビューティー)が供えられ、現在もファンクラブなどのボランティアの手で献花が続けられている。

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