バッファローギャル Buffalo Gals

フォークダンスの曲としても知られる19世紀アメリカの人気曲

『バッファローギャル Buffalo Gals』は、19世紀半ばにアメリカで出版されたカントリーミュージック系の楽曲。フォークダンス「パティケーク・ポルカ Patty Cake Polka」の曲としてよく用いられる。

ミンストレルショーの人気役者だったジョン・ホッジ(John Hodges/1821-1891)が1844年に作曲したとされ、アメリカ中で人気を博した。

当時のアメリカではあまりの人気ぶりに、各地で『バッファローギャル Buffalo Gals』が演奏される場合には、地元の地名に合わせて『ニューヨーク・ギャル New York Gals』、『ボストン・ギャル Boston Gals』など曲名の一部が差し替えられて歌われたそうだ。

【YouTube】Pete Seeger "Buffalo Gals"

【YouTube】Buffalo Gals - Woody Guthrie

歌詞の意味・日本語訳(大意)

1.
As I was walking down the street
down the street, down the street
A pretty girl I chanced to meet
And we danced by the light of the moon

通りを歩いていたら可愛い少女に出会った
僕らは月明かりの下で踊った

Refrain:
Buffalo gals, won't you come out tonight?
Come out tonight, Come out tonight?
Buffalo gals, won't you come out tonight,
And dance by the light of the moon.

<繰り返し>
バッファローギャル 今夜出かけないか
月明かりの下で踊ろう

2.
I danced with a gal with a hole in her stocking
And her knees was a-knockin'
And her shoes was a-rockin'
I danced with a gal with a hole in her stocking
And we danced by the light of the moon

穴あきストッキングの彼女と踊った
ひざはガクガク くつはフラフラ
穴あきストッキングの彼女と踊った
僕らは月明かりの下で踊った

<繰り返し>

感動の映画「It's a Wonderful Life」 テーマ曲に

その後1944年のアメリカで『Dance with Dolly』のタイトルでポップスにカバーされヒットしたほか、フランク・キャプラ監督による1946年のアメリカ映画「It's a Wonderful Life 素晴らしき哉(かな)、人生」で印象的に使用された。

It's a Wonderful Life 素晴らしき哉(かな)、人生

ちなみに、映画「素晴らしき哉、人生 It's a Wonderful Life」は、アメリカ映画協会(AFI)が2006年に選出した「感動の映画ベスト100 (100 Cheers: America's Most Inspiring Movies)」で第1位に輝いた不朽の名作。

クリスマスを舞台とする映画ということもあり、アメリカでは毎年クリスマスシーズンにこの作品がテレビで放映される。

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