異邦人 歌詞と解説 元ネタ・原曲があった?

シンガーソングライターの久保田早紀が1979年にリリースしたヒット曲

『異邦人(いほうじん)』は、1979年にリリースされた日本の歌謡曲。作詞・作曲・歌は、シンガーソングライターの久保田早紀。

正式なタイトルは『異邦人 -シルクロードのテーマ-』。

曲のイメージとしては、美しい並木道並木で知られる国立駅前大学通りの景色がヒントになっているという。

「子供たちが空に向かい 両手を広げ …」という歌い出しは、通学時に乗っていた国鉄中央線から、国立駅近くの空き地で遊ぶ子供たちの姿を電車から見て着想したとされる。

久保田早紀 シングルズ(ベスト盤)

ジャケット写真:久保田早紀 シングルズ(ベスト盤)

【YouTube】異邦人 久保田早紀

歌詞

子供たちが空に向かい 両手をひろげ
鳥や雲や夢までも
つかもうとしている
その姿はきのうまでの
何も知らない私
あなたにこの指が
届くと信じていた

空と大地が ふれ合う彼方
過去からの旅人を呼んでる道
あなたにとって私
ただの通りすがり
ちょっとふり向いてみただけの
異邦人

市場へ行く人の波に 身体(からだ)を預け
石だたみの街角を
ゆらゆらとさまよう
祈りの声 ひずめの音
歌うようなざわめき
私を置きざりに
過ぎてゆく白い朝

時間旅行が 心の傷を
なぜかしら埋めてゆく不思議な道
サヨナラだけの手紙
迷い続けて書き
あとは哀しみをもて余す異邦人
あとは哀しみをもて余す異邦人

元ネタがあった?!

この曲の元ネタ・原曲(?)として、ポルトガルの有名な民族歌謡『Maria Lisboa マリア・リスボア』の名前が挙がることがある。

比較して聴いてみると、確かに曲調やメロディ進行が似ており、『Maria Lisboa』がインスピレーションの源になっている可能性は低くなさそうだ。

なお、久保田早紀のアルバム「サウダーデ」では、収録をわざわざポルトガルで行っているという。やはりファド(ポルドガルの大衆歌謡)との関連性があってのことだろう。

【YouTube】マリア・リスボア(リシュボア) Maria Lisboa

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