コロブチカ(行商人)КОРОБУШКА
ロシア歌曲・フォークダンス/テトリスBGMとしても有名に
『コロブチカ(行商人)』は、ロシアの詩人ニコライ・ネクラーソフの長編詩「行商人」の中の一節から採られたロシア歌曲。
曲名は『コロベイニキ(Коробе́йники)』とも題される。作曲者は不明。
コロブチカは、学校の運動会などのフォークダンスでよく用いられる。ゲームのテトリスのBGMとしても有名。
ネクラーソフ(Nikolai Alekseevich Nekrasov/1821-1878)は、雑誌編集者として成功し、発行者としてツルゲーネフやトルストイを世に送り出した実業家でもある。
当初は自らの詩を発表していたが、20代半ば頃から文集の編集と出版経営を始めて次第に成功していった。
【YouTube】コロブチカ(行商人)
歌詞(一部)・日本語訳(意訳)
"Ой, полна, полна коробушка,
Есть и ситцы и парча.
Пожалей, моя зазнобушка,
Молодецкого плеча!
おお 小箱は満杯だ
更紗と錦が詰まってる
恋人よ 重くて肩がつらいんだ
Выйди, выйди в рожь высокую!
Там до ночки погожу,
А завижу черноокую -
Все товары разложу.
ライ麦畑へ出ておいで
真夜中までそこで待っているから
黒い瞳のお前が来たら
そこで箱の中身を広げよう
有名なフォークダンスの曲
- マイムマイム
- 歌の中で繰り返し用いられている「マイム」"mayim"は、ヘブライ語で「水」を意味する。シオニズム運動によって全世界から現在のイスラエルの地に戻ってきたユダヤ人が、未開の地に水を引いて開拓に励む喜びを表した歌とされている。
- ジェンカ
- 1960年代に欧米を中心に世界的に流行したフィンランド発のダンス音楽「レトカ イェンッカ(Letka Jenkka)」。
- オクラホマミキサー(藁の中の七面鳥)
- 19世紀後半から広まったアメリカ歌曲。ミンストレル・ショーでよく演奏されていた人気のメロディ。
関連ページ
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- カチューシャ、トロイカ、コサックの子守唄、コロブチカ、一週間、ポーリュシカ・ポーレなど