レッサム・フィリリ Resham Firiri

ネパールのラジオ局で放送され大ヒットしたポピュラーソング

『レッサム・フィリリ Resham Firiri/Filili』は、ネパールで広く愛唱されているポピュラーソング。作曲：ブッディ・パリヤ（Buddhi Pariyar）。『レッサン・フィリリ』、『レッサン・ピリリ』などの表記も見られる。

写真：ネパールの世界遺産カトマンズ盆地のダルバール広場（出典：Wikipedia）

曲名の「レッサム」とは「絹・シルク」を意味し、「フィリリ」とはそれがひらひらとはためく様子を表している。愛する人を思ってざわめく胸の内を、絹がはためく様子に例えて歌うラブソングだが、若干コミックソング寄りの軽めの内容となっている。

ブッディ・パリヤがポカラの町で耳にした民謡が元になっているとされ、この点で『レッサム・フィリリ』はネパール民謡・トラディショナルソングとして紹介されることもあるが、原曲がどれぐらい原型を留めているかは不明。歌詞は近現代的なコミックソング的な要素が強く、少なくとも20世紀後半につけられたと思われる。

写真：カトマンズの南に位置する古都パタンのダルバール広場（出典：Wikipedia）

1966年にネパールのラジオ局で放送され大ヒット。以来、『レッサム・フィリリ』はネパールの国民的愛唱歌として今日まで歌い継がれている。