先生に言ってやろの歌 歌詞の比較

日本全国の小学校に広まっている煽り成分強めのわらべうた

『先生に言ってやろの歌』は、全国の小学校に広まっているわらべうた

女の子を泣かしたり、誤って物を壊してしまうなど、先生に怒られるような悪いことをした同級生やクラスメートなどの友達に対して、複数人で煽り立てるように歌われる。

作詞・作曲者は不明。昭和20年代にはすでに歌われていたとの情報も。

決まった曲名はないが、ここでは便宜的に『先生に言ってやろの歌』と呼ぶこととする。

日本各地に広まっているため、地方に特有の方言で歌われ、様々な歌詞が存在する。

このページでは、ネットで確認できた『先生に言ってやろの歌』の様々な歌詞について、内容別に一覧にまとめてみたい。

あーらら こらら

「あーらら」とは、驚いた時などに発する「あらら」で、「こらら」とは語呂を合わせて歌の調子を整えるための意味のない言葉と考えられる。

派生形に「あーりゃりゃ こりゃりゃ」、「あーやや こーやや」などがある。

あーらら こらら
先生に 言ってやろー

あーりゃりゃ こりゃりゃ
せ~んせいに 言ってやろー

あーやや こやや
せんせいに ゆーたーろー

あーらっせ こーらっせ
先生に 言ってやろー

あーっちゃっちゃ あっちゃっちゃ
せんせいに いってやろー

いーやや こやや

大阪・京都・奈良などの関西地方で使われる「いーやや こやや」。

「いーやや」は、「嫌や」なのか、驚きを示す「いやはや」が崩れたものなのか、語源は定かではない。「こやや」は意味のない語呂合わせだろう。

いーやや こやや
せんせいに ゆーたーろー

いーしゃしゃ こしゃしゃ
せーんせーに ゆーたーろー

いーやね こやね
先生に ゆーたーろー

いーのかな いいのかな

「そんな事をしちゃって いいのかな?」とあえて疑問形で囃し立てる煽り要素の高いバージョン。

いーのかなー いいのかなー
せんせいに ゆっちゃーおー

えーんかーなー えんかーなー
せんせいに ゆーたーろー

えーんか えんか
せーんせに ゆーたーろー

いーとかいなー いとかいな
せんせいば ゆーちゃーろー

いーけないんだ

いけない事をした同級生に対して、「いけないんだー」とストレートに囃し立てるバージョン。

地方によって、「いけない」が「いかん」「いけん」「あかん」などと方言のバリエーションが見られる。

いーけないんだー いけないんだー
せんせいに いってやろー

いーっかんのー いっかんのー
せーんせーに いったーろー

いーかんぞ いーかんぞ
せーんせーに ゆーたーろー

いーけんにー いーけんにー
せんせいにいっちゃーろー

いーかんだー いーかんだー
せーんせいにー 言ってやろー

いーけんぞー いーけんぞー
せーんせいに ゆーちゃーろー

いーけん子 いーけん子
せんせーに ゆーちゃろ

あーかんのにー あかんのにー
せんせいに ゆっちゃーろー

やーやや いーけんの
せんせーに 言うちゃーろー

わーるいなー

悪いことをしたクラスメートなどに対して、弁明の余地を与えず「悪いなー」と断罪する身も蓋もないバージョン。

わーるいなー わーるいなー
せんせいにいってやろー

わーりんだー わーりんだー
せんせいにいってやろー

わーるっち わーるっち
せんせいに いうたーろー

わーるいこー わーるいこ
せんせいにいうたーろー

わーりんこ わーりんこ
せんせいに ゆっちゃーろー

わーりっせー わーりっせー
せんせいにいったーろー

知らんぞ 知らんぞ

「後で先生に怒られても知らないぞー」といった意味合いで煽るタイプ。

しーらんぞー しーらんぞー
せんせいに いったーろー

しーらんど しーらんど
せんせいに 言ってやろー

しーらないんだー しらないんだー
せーんせーにー いうてやろー

しーらんべ しーらんべ
せんせいに 言ってやろー

しーらんたい こーらんたい
せんせいに ゆーてやろー

しーらんさー しーらんさー
セーンセーに 言ってやろー

言ってやろ

「先生に言ってやろ」の「言ってやろ」を繰り返すだけのシンプルな煽りバージョン。

シンプルがゆえに、他の煽り文句と組み合わせたり、続けて歌ったりされることも少なくないと思われる。

言ーってやろー 言ってやろー
せーんせーにー 言ってやろー

言うちゃーろー 言うちゃーろー
せーんせーにー 言うちゃーろー

ゆーたーろー ゆーたーろー
せーんせーにー ゆーたーろー

ゆーたーろー こーたーろー
せんせいに ゆーたーろー

ゆーちゃーろ こーちゃーろー
せーんせーに ゆーちゃーろー

ゆーとこばい ゆーとこばい
せーんせいに ゆーとこばい

みーちゃった 見ちゃった

決定的瞬間を目撃したことを強調するタイプの歌い出し。にやにやしながら歌うと煽り効果が高まりそうだ。

みーちゃったー みーちゃったー
せんせいに いってやろー

なーかした 泣かした

女の子を泣かしたり、なにか大事な物を壊したりした場合、その事実を具体的に歌い上げるタイプの歌い出し。

なーかしたー なーかしたー
せんせいに ゆってやろー

あーああー なーかしたー
せんせいに ゆってやろー

こーわしたー こーわしたー
せんせいに ゆってやろー

余談:メロディについて

『先生に言ってやろの歌』は日本全国の小学生が、ほぼ同じメロディで歌っているわらべうたである。

この曲のように、日本全国に同じメロディが広まっている場合、その元となっているテレビやラジオ番組、映画やレコード、楽譜、音楽教科書などが存在することが多いのだが、『先生に言ってやろの歌』については、筆者の知る限り、その元ネタ・原曲について情報がまったく確認できていない。

メロディ的には、『かごめかごめ』、『ひらいた ひらいた』、『おおなみこなみ』のような日本の古いわらべうたと似ており、こういった伝統曲が元になっていることは容易に想像できるが、どうやって日本全国に同じメロディが定着したのかが判然としない。

『先生に言ってやろの歌』がどうやって全国に広まったのか、その元ネタは何なのか等について、研究者らによる今後の更なる調査が待たれるところだ。NHK「チコちゃんに叱られる!」あたりで是非とも取り上げてもらいたい。

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