たこのうた(凧の歌)

日本の童謡・唱歌/たこたこあがれ 風よくうけて

『たこのうた(凧の歌)』は、1911年刊行の『尋常小学唱歌』に掲載された文部省唱歌。当時のタイトル表記は『紙鳶の歌』。

歌詞には特に特定の季節が描写されていないが、お正月の歌として年始に耳にする機会がある。

凧は、平安時代の初めごろに日本に中国から伝来したとされ、中国では「紙鳶」や「紙老鴟」などと表記されていた。日本では、バランスをとるための長い足をつけていたことから、京の都では「いかのぼり」と呼ばれるようになった。

一方で、江戸ではこの「いかのぼり」を現在のように「たこ」と名づけていた。イカがタコになった経緯や時期は定かではないが、「西の都がイカなら、東の江戸はタコだ」ということだろうか。

【YouTube】たこのうた(凧の歌)

歌詞

たこたこあがれ 風よくうけて
雲まであがれ 天まであがれ

絵凧に字凧 どちらも負けず
雲まであがれ 天まであがれ

あれあれさがる 引け引け糸を
あれあれあがる 離すな糸を

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