三国節 みくにぶし 歌詞と解説

三国祭など福井県の祭りで盆踊り歌として親しまれる福井県民謡

『三国節』(みくにぶし)は、福井県坂井市三国港発祥の福井県民謡。三国祭など地元の祭りで盆踊り歌としても親しまれている。

三国神社建立(1761年)の際に歌われた地堅めの作業歌がルーツとされる。船頭が舟を漕ぐときに歌う船頭歌をルーツと考える説もあるようだ。

九頭竜川 くずりゅうがわ 福井県

写真:九頭竜川(くずりゅうがわ/福井県)

『三国節』には100を超える様々な歌詞が存在する。東尋坊や九頭竜川など、福井県の名所が歌詞に歌いこまれている。

最後に歌われる「やしゃで やのしゃで…」の歌詞の意味ついては、現在でも明らかになっていない。仏教用語「夜叉(やしゃ)」が想起されるが、詳細は不明だ。

【YouTube】 三国節 みくにぶし 福井県民謡

歌詞の一例

三国三国と(チョイト)
通う奴ぁ馬鹿よ
(通う人ご苦労)
帯の幅ほど ある町を
(チョイチョイチョイ)
ある町を ホイある町を
帯の幅ほど ある町を
(チョイチョイチョイ)

岩が屏風か 屏風が岩か
海女の口笛 東尋坊

三国港は 九頭竜川に
沿うてひらけた よい港

さても見事な
安島(あんどう)の雄島(おじま)
赤いかけ橋 夢の橋

酒は酒屋で 濃茶は茶屋で
三国小女郎は松が下

やしゃで やのしゃで

『三国節』の最後には、次のような意味不明な歌詞で締めくくられる。前述のとおり、この歌詞の意味については明らかになっていない。

やしゃで やのしゃで
やのしゃで やしゃで
やしゃで やのしゃで
こちゃ知らぬ

こちゃ知らぬ
ホイこちゃ知らぬ
やしゃで やのしゃで
こちゃ知らぬ

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