どじょっこ ふなっこ 歌詞の意味

日本の童謡・唱歌/東北地方の民謡・わらべうたがルーツ?

『どじょっこ ふなっこ』は、作曲:岡本敏明による日本の童謡・唱歌

歌詞では擬人法が用いられ、どじょうやフナといった魚たちが、春夏秋冬・季節の変化を感じる様子が歌われている。

家庭で飼育されているドジョウ

写真:家庭で飼育されているドジョウ(出典:どじょう家族の日記)

歌詞の作者については、豊口清志を作詞者とする説、もともとは東北地方に広まっていた民謡・わらべうたを豊口清志が採録したとする説などがある。

作曲の経緯については、秋田の金足西小学校を岡本敏明氏が訪れ、歓迎会で聞いた原曲を合唱曲に編曲したというエピソードが残されている。

【YouTube】どじょっこ ふなっこ

【YouTube】「どじょっこふなっこ」(東北わらべうた、根城中学校合唱部)

歌詞

春になれば しがこ(すがこ)もとけて
どじょっこだの ふなっこだの
夜が明けたと思うべな

夏になれば わらしこ泳ぎ
どじょっこだの ふなっこだの
鬼っこ来たなと思うべな

秋になれば 木の葉こ落ちて
どじょっこだの ふなっこだの
船っこ来たなと思うべな

冬になれば しがこ(すがこ)もはって
どじょっこだの ふなっこだの
てんじょこはったと思うべな

歌詞の意味

「しがこ(すがこ)」とは、東北地方の方言で「氷(こおり)」のこと。

「思うべな」は、「思うだろうなぁ」といった意味。

「わらしこ」とは、東北地方の方言で「子供」の意味。わらし。わらべ。

「てんじょこ」とは、「天井(てんじょう)」のこと。

語尾の「こ」について

語尾につく「こ」は、愛着や可愛らしさを表しており、鍋っこ、机っこ、芋っこ、窓っこ、お茶っこ、酒っこなど、秋田では特に幅広く用いられる。

同じような「こ」の用法としては、標準語の「わんこ」「にゃんこ」などにも見られる。

なお、愛着を表すこれらの用法とは別に、話し言葉や俗な表現として用いられる語尾の「こ」の例としては、端っこ、すみっこ、根っこ、ぺしゃんこ、かけっこ、うそっこ、恨みっこ、慣れっこ、などがある。

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