バラが咲いた ロシアとの関係は?
淋しかった ぼくの庭に バラが咲いた
『バラが咲いた』は、日本の男性フォーク歌手マイク眞木が1966年にリリースしたフォークソング。同年にNHK「みんなのうた」で放送されたほか、マイク眞木は同年末のNHK紅白歌合戦に同曲で出場している。
ロシア民謡やロシア歌謡曲など関連付けられることもまれにあるようだが、おそらくそれは『百万本のバラ』との混同が原因だろう。ただ、『バラが咲いた』は日本の曲だが、ロシアとまったく関係がないわけでもない(詳しくは後述)。
作詞・作曲は、『人生いろいろ』、『涙くんさよなら』、『空に太陽がある限り』などヒット歌謡曲を量産した人気ソングライターの浜口 庫之助(はまぐち くらのすけ/1917-1990)。
ヤマハWebサイト内のコラム「おんがく日めくり」によれば、『バラが咲いた』の歌詞は、サン=テグジュペリの童話「星の王子さま」の薔薇をテーマにした一節からモチーフを得て作詞・作曲したそうだ。
【YouTube】バラが咲いた
ロシアで校歌になった『バラが咲いた』
日本のフォークソング『バラが咲いた』は、1993年から、ロシア・サンクトペテルブルクの公立第83中等学校における日本語教育特別課程の校歌として使われている。
同課程担当の副校長は、学生時代に日本語を勉強しており、日本のヒット曲『バラが咲いた』もよく知っていたようだ。当初は無断借用していたが、後に作曲者の遺族の同意を得ている。
同校は、折り鶴とバラが学校のエンブレムとなっており、地元では「バラの学校」として親しまれているようだ。
毎年3月11日には、同校の生徒たちから千羽鶴や花がサンクトペテルブルクの日本総領事館に届けられているという(外務省公式Webサイトより)。