ラサ・サヤン Rasa Sayang

インドネシア民謡(?)

『ラサ・サヤン Rasa Sayang』は、インドネシア、マレーシア、シンガポールなどで有名な民謡・フォークソング。

曲中のコーラス部分でも繰り返される「Rasa Sayang」は「愛する気持ち、いとおしい思い」といった意味。インドネシア民謡『かわいいあの娘 Nona Manis』にも同様のフレーズが登場する。

インドネシア・バリ島の女の子

歌詞の一例・日本語訳(意訳)

Rasa sayang, hey!
Rasa sayang sayang, hey!
Hey, lihat nona jauh,
Rasa sayang sayang, hey!

<コーラス・繰り返し>
愛する気持ち
遠くからあの娘を見てる
愛する気持ち

Buah cempedak di luar pagar,
Ambil galah tolong jolokkan;
Saya murid baru belajar,
Kalau salah tolong tunjukkan.

塀の外のチェンペダックの実
竿でつついて落とそう
私は新参者でまだ分からない
間違えたら教えてください

【YouTube】Rasa Sayang Sayange

NHK「みんなのうた」では「川の歌」に

NHK「みんなのうた」では、日本語版『ラサ・サヤン Rasa Sayang』が『川で歌おう』のタイトルで1962年8月・9月に放送された。

日本語版の歌詞では、「風・空・雲・川」といった自然を純粋に描写して「みんなで歌おう川の歌」と繰り返す自然謳歌ソングとなっている。

インドネシアの4行詩「パントン Pantun」とは?

『ラサ・サヤン Rasa Sayang』のコーラス・繰り返し部分以外の4行詩は、「パントン(パントゥン) Pantun」と呼ばれる詩の形式をとっており、1行目と3行目、2行目と4行目がそれぞれ韻を踏んでいる。

1行目と2行目は韻を踏むための意味のない文章で、教訓や生活の知恵などの大事な内容は3行目と4行目で表現される。詩の形式さえ守れば、即興で自由に創作して歌うことができる。

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