ポンポンピアノ

幼児向け音楽教育の教材として定着。ピアノ発表会の演目にも。

『ポンポンピアノ』は、ドイツ民謡『楽しく陽気に Lasst uns froh und munter sein』のメロディで歌われる子供向けの歌。作詞:小林純一。

ヤマハ音楽教室や「こどものバイエル」などの幼児向け音楽教材にも採用されており、YouTubeではピアノ発表会の演目としてこの『ポンポンピアノ』を演奏する動画もいくつか見つかった。

【YouTube】ポンポンピアノ

NHKラジオ番組がルーツ?

『ポンポンピアノ』についてネットで調べてみると、NHKラジオ番組「幼児の時間」の過去の放送内容の中に、「ポンポンピアノ」という単語を見つけることができる。

同番組は、物語を朗読する「お話でてこい」のコーナーが人気で、小学校の給食の時間に校内放送で流されていた学校もあるようだ。

同番組には曜日によって音楽のコーナーもあり、その中に1962年から1964年に「ポンポンピアノ」というタイトルが記録されていた。

当時のラジオ放送を確認することは困難なため、このNHKラジオの「ポンポンピアノ」が本ページで対象としている『ポンポンピアノ』と同一の楽曲なのか確認できないが、おそらくは同じものである可能性が高そうだ。

1960年代のNHKは、「みんなのうた」をはじめとして、外国曲に日本語の歌詞をつけた子供向けの歌を数多く制作しており、この「ポンポンピアノ」もドイツ民謡『楽しく陽気に Lasst uns froh und munter sein』のメロディが用いられている。時代的には同じ流れだろう。

ちなみに、「ポンポンピアノ」と同じドイツ民謡のメロディには別の日本語歌詞がつけられ、『しりとり歌』として長い間小学校の音楽教科書に掲載されていた。音楽の授業で鍵盤ハーモニカやリコーダーなどで演奏した記憶のある方も少なくないと思われる。

関連ページ

ドイツ民謡『楽しく陽気に Lasst uns froh und munter sein』
『しりとり歌』のメロディ原曲。クリスマスソング。
しりとり歌
『ポンポンピアノ』と同じドイツ民謡のメロディで歌われる。
こぐまの二月
曲の前半がよく似ている子供の歌。こちらも小学校の音楽教科書に掲載されていた。
有名なドイツ民謡・童謡
『ぶんぶんぶん』、『こぎつね』、『山の音楽家』など、学校の音楽授業・教科書でもおなじみの有名なドイツ民謡・童謡の歌詞と解説まとめ