インドネシア国歌

インドネシア共和国/Republic of Indonesia

インドネシア国歌『インドネシア・ラヤ Indonesia Raya』は、インドネシアがまだオランダ領だった頃の1928年に発表された曲。邦題では『偉大なるインドネシア』、『大インドネシア』などの表記がみられる。

ボロブドゥール寺院遺跡 インドネシア・ジャワ島

歌詞の一部「Indonesia Raya, merdeka, merdeka 偉大なるインドネシア 独立 そして自由」にも表れているとおり、オランダからの独立を目指す時代のうねりが歌い込まれている。

1945年8月の独立後、この『インドネシア・ラヤ Indonesia Raya』は正式なインドネシアの国歌として採用され、今日に至る。

写真:ボロブドゥール寺院遺跡(インドネシア・ジャワ島/出典:Wikipedia)

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歌詞の意味・和訳

Indonesia, tanah airku, tanah tumpah darahku.
Di sanalah aku berdiri, jadi pandu ibuku.

インドネシア 我が祖国よ
汝のために我が血を流そう
母なる大地を守る兵士とならん

Indonesia, kebangsaanku, bangsa dan tanah airku.
Marilah kita berseru, "Indonesia bersatu!"

インドネシア 我が国家 我が祖国
高らかに叫ばん
「インドネシアは団結せり!」

Hiduplah tanahku, hiduplah neg'riku,
Bangsaku, rakyatku, semuanya.
Bangunlah jiwanya, bangunlah badannya
Untuk Indonesia Raya!

祖国に生きる全ての人々
精神と肉体を養うのだ
偉大なるインドネシアのために

CHORUS:

Indonesia Raya, merdeka, merdeka
Tanahku, neg'riku yang kucinta.
Indonesia Raya, merdeka, merdeka
Hiduplah Indonesia Raya!

<コーラス>
偉大なるインドネシア 独立 そして自由
愛すべき我が祖国よ
偉大なるインドネシア 独立 そして自由
栄えよ!偉大なるインドネシア!

多民族国家インドネシア文化

大小一万以上の島々からなる共和政国家インドネシア(写真:世界遺産ボロブドゥール寺院遺跡)。2億3千万人を超える世界第4位の人口(2004年)を擁し、イスラム教・キリスト教・ヒンズー教(ヒンドゥー教)など宗教も多様で、様々な種族・言語・文化が存在する多民族国家である。

民族色の濃いインドネシア文化としては、民族楽器のガムラン、影絵芝居ワヤン・クリ、バリ島の女性舞踊レゴン(legong)、バリ島の男性舞踏劇ケチャ(kecak)などが日本でも知られている。

大衆音楽としては、弦楽器でリズムを奏でるクロンチョン(Kroncong)の人気が根強く、日本では『ブンガワン・ソロ Bengawan Solo』が比較的有名。

写真:バリ民族舞踊のダンサー達

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